ヤクルト・塩見泰隆外野手(28)が18日の巨人戦(東京ドーム)でサイクル安打を達成した。 初回、右前打で出塁すると3回先頭で迎えた第2打席は、一瞬ホームランかとも思えた右中間フェンス最上部直撃の三塁打をマーク。さらに4回一死一、二塁の第3…

 ヤクルト・塩見泰隆外野手(28)が18日の巨人戦(東京ドーム)でサイクル安打を達成した。

 初回、右前打で出塁すると3回先頭で迎えた第2打席は、一瞬ホームランかとも思えた右中間フェンス最上部直撃の三塁打をマーク。さらに4回一死一、二塁の第3打席では、メルセデスの甘く入ったスライダーを捉え、右翼席へアーチをかけ、12号3ランを放った。そして記録がかかった、6回1死の第4打席では左翼線へ二塁打をきっちりマーク。至上71人目、76度目のサイクル安打を達成した。今シーズンは8月25日にDeNA・牧も達成している。

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  人生初のサイクル安打に「相当嬉しかった」と顔をほころばせる塩見。今季は1番打者として定着。以前から走攻守そろった選手として期待を集めていたが、ここにきて一気に花開いた。

 またこの偉業達成で全国の注目を集めたのが「フェラーリポーズ」だった。これは今季のヤクルトが得点時に行うハイタッチの代わりに行っているもので、以前からヤクルトファンの間では知られていた。両こぶしを招き猫のように掲げているポーズで、この発案者が塩見だった。今では首脳陣含め、ベンチで迎えるメンバー全員で行う「必勝ポーズ」となっているが、この日は発案者の塩見が大活躍で何度となくNHKの中継画面に映ったことで「あのポーズは何?」とSNS上で話題沸騰となったのだ。

 

 

 

 このポーズの意図について塩見は「僕はフェラーリだと思っているんですけど・・・」と証言。イタリアが誇る名車フェラーリのエンブレムに描かれる「跳ね馬」を模したものだという。一時は人気スマホゲーム「ウマ娘」の登場キャラクター、ゴールドシップの決めポーズ「ゴルシポーズ」とも似ていることから、チーム内外から「ゴルシポーズでは?」とも言われていた。またチームメートの川端からはフランス皇帝ナポレオンが乗った馬のようだ、ということで「ナポレオンポーズ」とも指摘され、正式名称は今だ決まっていないという。

 現在は首位の阪神を2・5ゲーム差で追い、3位の巨人も含め3つどもえの優勝争いを繰り広げるヤクルトは、3チームの中で残りゲーム数も34と最も多い(阪神・30試合、巨人・28試合=18日現在)。フェラーリのシンボルマーク「跳ね馬」のように跳ねて跳ねて、跳ねまくることができるか―。「逆転V」の条件となりそうだ。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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