大坂なおみ、野球の大谷翔平らとともに選出『TIME』誌は9月15日、毎年恒例の…
大坂なおみ、野球の大谷翔平らとともに選出
『TIME』誌は9月15日、毎年恒例の「世界で最も影響のある100人」を発表。メジャーリーガーの大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)、建築家の隈研吾さんとともに女子テニスの大坂なおみ(日清食品/世界ランク5位)を選出した。
【画像】“世界で最も影響のある100人”に選出された大坂なおみ
投手と野手の“二刀流”で世界を湧かせる大谷やヘンリー王子&メーガン妃ら11人とともに“アイコン(象徴)”として選ばれた大坂。その紹介文でアメリカンフットボールのスーパースターであるラッセル・ウィルソンは、「大坂なおみの謙虚さと人のために尽くす姿勢は、見ていて素晴らしいものだ。彼女が自らのメンタルヘルスに悩んでいることを正直に話し、自分の弱さを我々と共有した」とコメント。今年5月の全仏オープン前にアスリートのメンタルヘルスについて問題提起し、自身も2018年のUSオープン優勝後にうつに悩まされていると告白した姿を称えた。
また、「2020年5月にジョージ・フロイドが亡くなった後、なおみは抗議活動に参加した。昨年のUSオープンでは近年亡くなった7人の黒人を称えるマスクを着用し、最後は優勝した。彼女は世界最高レベルの仕事をしても、正義のために戦い、直面している課題をオープンにすることができる。我々はみな、変化をもたらす能力を持っている。だが、時にある人物の影響力が大きく、文化や社会、そして世界を変えることがある。大坂なおみにはその力がある」とした。
8月から9月にかけて行われたUSオープンでは3回戦で敗れ、試合後の会見で「勝ってもうれしいと思わないし、負けても悲しい気持ちになる。次の試合がいつになるかわからない。しばらくは試合を休もうと思っている」と語り、涙を流した大坂。元気な姿で再びコートに立つことを願うばかりだ。