自分でケアをしている選手がほとんどなのですこんにちは、車いすテニスプレーヤーの…
自分でケアをしている選手がほとんどなのです
こんにちは、車いすテニスプレーヤーの田中愛美です。スポーツ選手と言えば、ケガ・故障といった話をよく聞きますね…。今回は遠征中の体のケアについてご紹介していこうと思います!
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まずそもそもとしてテニスは個人競技で、チーム競技と違いチームドクターやコーチが日本選手団として来てくれるわけではないので、基本的には自分でコーチやフィジオトレーナー(マッサージやトレーニングを担当するコーチ)を連れていかなければなりません。
健常のテニスでは時々「チーム錦織」など呼ばれる人々が試合中の観客席で映されたりもしますが、コーチ、ヒッティング、トレーナー、そして家族を連れて遠征を回れるのは非常にコストもかかるため限られた選手たちだけです。そして、車いすテニスでそういったチームを組んでいる選手は、本当に片手で数えられるほどではないかと思われます。
年間15〜25大会に出場すると自分が回る遠征費でいっぱいいっぱい。なおかつまだ賞金が健常者のテニスほどではない車いすテニスではあまり採算が合わないたえ、コーチ一人だけだとしても毎回帯同させられる選手は多いわけではありません。
そのため選手たちは一般社団法人「日本車いすテニス協会」が派遣するナショナルトレーナーがいない大会では基本的に自分自身で体のケアをしなければならないのです。
ただ、大会には必ず現地のドクターやトレーナーが常駐しています。希望をすればマッサージを受けることができるのですが、ふだん触れられたことのないトレーナーに触られると体のバランスが崩れるかも、と私はよっぽどなケガをしない限り、現地のトレーナーにお世話になったことがありません。他の日本人選手も毎回現地でマッサージを受けている、という選手は多くないように見受けられます。
では、試合で酷使する体を選手たちは、どう調整しているのか。今回は、私が見ている範囲での日本人選手たちの1日の流れをご紹介したいと思います。
日本人選手たちの1日の流れご紹介
まず朝、日本人の朝は比較的他の外人選手たちよりも早い気がします。
日本人は各自確保している試合前の練習開始時間より45分から1時間ほど早く会場入りする選手が多いです。それは朝会場に入り、持参したヨガマットなどの上でストレッチなどをするため。体をしっかりとほぐし、その日の調子を確認します。そして各々チューブで肩を温めたり、ボール投げをしたり…いわゆる試合・練習前のルーティーンをこなしてコートに向かいます。
試合が終われば多くの選手が行うのは「アイシング」、クールダウン。
自分が痛めやすい箇所、筋肉が凝り固まった箇所に氷のうなどを当てて10〜15分ほど冷やします。常にどこにも異常がないという選手は稀で、たとえケガをしていなかったとしても疲労の蓄積を抑えるためアイシングをしたり、ホテルに戻って湯船に浸かったりしてケアをしています。
そしてほとんどの強化指定選手が持っているのはポータブル電気治療器。
スポーツをやっている方はもしかしたら接骨院などで電気治療を受けたことがあるかもしれませんが、その電気治療を自分で簡易的に行えるものです。なかなか自分でほぐしきれない箇所をこういった治療器を使って選手たちは食事中や睡眠中もケアをすることができます。ちなみにこれは飛行機内にも持ち込むことができるので、長時間フライトの際も使える便利なケア用品です!
試合の準備は選手それぞれですが、最高のパフォーマンスを出すために試合以外の時間も多く使っていることがなんとなく伝わったでしょうか?
会場に行ってもふらっと選手たちがいなくなっているのは、こういった時間の可能性がありますので、いないなーと思ったら出てくるまで待っていただけたらと思います!