第89回選抜高校野球は28日、2回戦最後の試合が行われ、延長15回再試合の健大高崎が福井工大福井を10-2で破り、ベスト8進出を決めた。■先発・向井が9回に失点も完投勝利 第89回選抜高校野球は28日、2回戦最後の試合が行われ、延長15回再…

第89回選抜高校野球は28日、2回戦最後の試合が行われ、延長15回再試合の健大高崎が福井工大福井を10-2で破り、ベスト8進出を決めた。

■先発・向井が9回に失点も完投勝利

 第89回選抜高校野球は28日、2回戦最後の試合が行われ、延長15回再試合の健大高崎が福井工大福井を10-2で破り、ベスト8進出を決めた。

 健大高崎は初回から持ち前の機動力を生かした。福井工大福井の先発は前の試合で11回を投げた摺石達哉(3年)ではなく、加藤功海(3年)。その加藤を打線が攻略した。打順が3番から1番に上がった安里樹羅(3年)が右前安打で出塁とすかさず盗塁。その後、1死三塁とすると前の試合で4番だった3番・山下航汰(2年)が中前適時打で先制。そのまま攻撃の手を緩めず、初回から4得点を奪った。

 さらに4回には1回戦の札幌第一戦でも満塁弾を放っている山下が今大会2本目のグランドスラムを右翼席に運ぶなど、一挙6得点、10点差をつけて試合を優位に進めた。

 投げては今大会初登板となった右腕・向井義紀(3年)が9回を投げ切り完投勝利。2015年以来の選抜8強入りを決めた。29日の準々決勝では強豪・秀岳館(熊本)と戦う。