いよいよ秋競馬が開幕。中京競馬場では秋のGIシリーズ第1弾、GIスプリンターズS(10月3日/中山・芝1200m)の前…
いよいよ秋競馬が開幕。中京競馬場では秋のGIシリーズ第1弾、GIスプリンターズS(10月3日/中山・芝1200m)の前哨戦となるGIIセントウルS(中京・芝1200m)が9月12日に行なわれる。
過去10年の1番人気の成績は、5勝、2着4回、3着1回と馬券圏内(3着以内)にすべて入っている。しかも、ここ5年は5連勝中と、かなり固いレースのように見える。
しかし、ふた桁人気の馬が馬券圏内に飛び込んでくることも何度か見られ、しばしば波乱が起こっている。現に3連単では、2012年に35万円超え、2015年には40万円超えの高配当が生まれている。そうした要因について、日刊スポーツの木南友輔記者はこう語る。
「セントウルSはGI前哨戦ということで、スプリンターズSを目標にした実力馬が出走してきますが、時に取りこぼすこともあって......」
また、中日スポーツの大野英樹記者は、木南記者の意見に同意して勝ち馬の傾向についてこんな見解を示す。
「秋競馬開幕となって、スターホースが次々と戦列に復帰してくるとはいえ、そうした実力馬の目標は先。夏場に使われてきた馬の逆転が十分にあり得るのが、この時期の重賞です。セントウルSも過去10年の結果を振り返ってみれば、勝ち馬6頭が夏場も戦ってきた馬でした。今年も穴馬は、そういった馬の中にいるような気がします」

セントウルSでの巻き返しが期待されるジャンダルム
そこで、大野記者が注目するのは、ジャンダルム(牡6歳)だ。
「前走のGIII北九州記念(8月22日/小倉・芝1200m)では、1番人気に推されながら7着と凡走。ゲートでガタつく形になって、発馬をうまく決められなかったことが響きました。
それでも、大外を回す競馬をするしかないなかで、最後は勝ち馬ヨカヨカを上回る34秒1という上がりタイムをマーク。4角13番手から猛追してきました。
そもそも休み明けで馬体に余裕を残していましたから、一度使われてさらに反応がよくなる今回は格好の狙い目。7着という結果によって人気が落ちつきそうなのも、穴党にとっては歓迎でしょう」
大野記者はもう1頭、今春のGIIフィリーズレビュー(3月14日/阪神・芝1400m)の覇者シゲルピンクルビー(牝3歳)を「面白い存在」と言ってオススメする。
「前走の北九州記念は4着。同馬を管理する渡辺薫彦調教師が危惧していたとおり、道悪を気にして伸び切れませんでした。
とはいえ、のめりそうになりながら、大崩れしなかったのは収穫。この夏は6ハロン戦を2度走って、行きっぷりもよくなってきました。この距離のほうが集中して走ることができているように思います。
中2週で挑む今回ですが、栗東坂路の調教ではキビキビとした動きを披露。ラスト1ハロン12秒1という時計をマークして、軽快に登板していました。状態もハイレベルで安定しているので、上位争いが期待できます」
一方、木南記者は「美浦トレセンで魅力を感じる馬を見つけた」と言って、シャインガーネット(牝4歳)を穴馬候補に推奨する。
「昨年3月のGIIIファルコンS(中京・芝1400m)以降、勝ち星から遠ざかっていますが、そのファルコンSでは今回人気を集めそうなラウダシオン(牡4歳)に勝っています。調教で抜群に動く馬で、坂路ではとんでもない時計を出すことも頻繁にあります。
ただ、主戦の田辺裕信騎手は常に折り合いを課題に挙げていました。レースで結果が出ないのはその点に原因があったようですが、今回は待望の6ハロン戦。鞍上も、今年は大きなレースでも存在感を示している鮫島克駿騎手と、楽しみが膨らみます」
木南記者ももう1頭、気になる馬がいるという。
「ナランフレグ(牡5歳)です。一昨年暮れの3勝クラス・浜松S(中京・芝1200m)で、ものすごい勝ち方をしているように、ベストは左回りの1200m戦。同じ左回りでも1400m戦だと結果が出ないのですが、スプリント戦、それも中京の芝1200mだと、道中も直線も手応えが違うんですよね。
前走のオープン特別・朱鷺S(10着。8月29日/新潟・芝1400m)から中1週で人気を落としそうですけど、鞍上の丸田恭介騎手もこのコースには自信を持っています。
昨年も今年も賞金不足で、ベストの条件となるGI高松宮記念(中京・芝1200m)には出走できませんでした。同馬は、スプリンターズSよりも、狙いは来年の高松宮記念。そこまでに何が何でも賞金を加算したい馬で、条件的には今回がそのチャンスと言えるレースでもあり、一発あっても......」
暑さが和らぎ、だいぶ過ごしやすい日々が続いているが、競馬界の熱き戦いはこれからが本番。大舞台に向けての熾烈な一戦で、ここに名前が挙がった4頭が"激アツ"の馬券を運んできてくれることを期待したい。