現地9月10日に行われた「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月3…

現地9月10日に行われた「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)大会12日目、男子シングルスの準決勝が行われ、決勝カードが決定。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が決勝で対戦することになった。「全米オープン」公式ウェブサイトが伝えている。【全米オープン特設ページ】ドロー表、無料配信、練習や記者会見の映像も!

第2シードのメドベージェフは準決勝で第12シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦。準決勝に進んだ4人の中で唯一これが初の大舞台となるオジェ アリアシムを相手に、6-4、7-5、6-2のストレート勝利。

第1セットの第7ゲームでメドベージェフが先にブレーク。今大会ここまでの両者の試合スタッツから、ラリーが長くなればなるほどポイントにつながりやすいと出ていたメドベージェフは、この試合最多となる26本のロングラリーを制して最初のポイントを手にすると、その勢いのまま相手のサーブを破った。そのリードを保って第1セットを先取。

しかし、第2セットで先にリードを奪ったのはオジェ アリアシム。メドベージェフの守備を崩すためネット前に出る回数を増やしたことが奏功する。第6ゲームでブレークポイントを迎えた後、一度はデュースとされるが、前のセットでブレークされるきっかけとなったようなロングラリーを今度は自分が制して再びブレークポイントとし、最後は相手のダブルフォールトでモノにした。そのまま5-3で迎えた第9ゲームのサービング・フォー・ザ・セット、オジェ アリアシムは2度セットポイントを手にするが、メドベージェフの粘りもあって決め切れない。するとそこを逃さず、メドベージェフがブレークバック。相手の次のサービスゲームも破ったメドベージェフは2-5から5ゲームを連取し、セットカウント2-0とする。

第2セットを取れなかったオジェ アリアシムが意気消沈したのか、第3セットでメドベージェフが第2ゲームから再び5ゲームを連取。最後はスマッシュで決め、今大会5度目のストレート勝利で「全米オープン」2度目の決勝進出を果たした。

準決勝もう1試合では、5セットマッチ、3時間半を超える熱戦の末にジョコビッチが第4シードのアレクサンダー・ズベレフに4-6、6-2、6-4、4-6、6-2で勝利。第1セットで完璧なテニスを見せた相手を徐々に崩し、張り詰めたメンタルゲームを制した。サーブが自分の武器だと言っていたズベレフは、16本のサービスエースを決めた一方で、8回のダブルフォールト、50回のアンフォーストエラーというミスの多さが響いた。

ジョコビッチはこれでグランドスラム5大会連続の決勝進出。「全米オープン」では優勝した2018年大会以来、9度目のファイナル到達となる。これによって、男子では52年ぶりの年間グランドスラム、そしてグランドスラム最多優勝記録の更新という2つの偉業達成まであと1勝に迫った。

男子ダブルスでは、第4シードのラジーブ・ラム(アメリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)ペアが優勝。準々決勝で相手ペアの4回のマッチポイントをしのいで辛くも勝ち上がってきた彼らは、決勝でも、2016年王者である第7シードのジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)ペアに第1セットを奪われたが、3-6、6-2、6-2と逆転勝利。ペアを組んで3年になるラムとソールズベリーは、2020年「全豪オープン」に続いてグランドスラムで2つ目のタイトルを獲得した。

男子シングルスと同じく決勝カードが決定したのは、女子ダブルス。準々決勝で第1シードのシェイ・スーウェイ(台湾)/エリース・メルテンス(ベルギー)ペアを破っていた第11シード、ココ・ガウフ(アメリカ)/キャサリン・マクナリー(アメリカ)ペアが決勝進出。準決勝で対戦した第5シードのガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)/Luisa Stefani(ブラジル)ペアが第1セット終盤で棄権した。準決勝もう1試合では、第7シードのアレクサ・グラーチ(チリ)/デザレー・クラブチェク(アメリカ)ペアが第14シードのサマンサ・ストーサー(オーストラリア)/ジャン・シューアイ(中国)ペアに敗れてしまい、地元勢同士の決勝は実現せず。

車いすの部では、男子シングルス第1シードの国枝慎吾(日本/ユニクロ)、女子シングルス第2シードの上地結衣(日本/三井住友銀行)がそれぞれ決勝進出。準決勝で国枝は「東京パラリンピック」銅メダリストのゴードン・リード(イギリス)を同大会の準決勝に続いて破り、上地は初戦で大谷桃子(日本/かんぽ生命保険)を下した世界ランキング4位のジョーダン・ワイリー(イギリス)にストレート勝ちを収めた。決勝で、国枝は第2シードのアルフィー・ヒュウェット(イギリス)と、上地は第1シードのディーダ・デ グロート(オランダ)とそれぞれ対戦する。

また、国枝と上地はダブルスでも決勝へ駒を進めている。国枝はグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)と組んで第2シードのペアを下し、上地はシングルスで対戦したばかりのワイリーと組み、大谷とアンヘリカ・ベルナール(コロンビア)のペアを破った。

この日ようやく初戦の準々決勝が行われたクァードシングルスでは、世界6位の菅野浩二(日本/リクルートオフィスサポート)が世界3位のデビッド・ワグナー(アメリカ)に6-4、4-6、6-4で勝利。今年2月のメルボルン、「東京パラリンピック」に続いて3連勝を飾った。菅野はブライアン・バーテン(アメリカ)と組んでクァードダブルスにも出場したが、そちらでは第1シードのオーストラリア組(ディラン・オルコット/ヒース・デビッドソン)に0-6、4-6で敗れている。

大会12日目の男子シングルス、男女ダブルス、車いす部門の主な試合結果は以下の通り。(※[]内の数字はシード表記)

<男子シングルス>

【準決勝】

〇ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1] 4-6 6-2 6-4 4-6 6-2 ●アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[4]

●フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)[12] 4-6 5-7 2-6 〇ダニール・メドベージェフ(ロシア)[2]

<男子ダブルス>

【決勝】

〇ラジーブ・ラム(アメリカ)/ジョー・ソールズベリー(イギリス)[4] 3-6 6-2 6-2 ●ジェイミー・マレー(イギリス)/ブルーノ・ソアレス(ブラジル)[7]

<女子ダブルス>

【準決勝】

〇ココ・ガウフ(アメリカ)/キャサリン・マクナリー(アメリカ)[11] 6-6(RET) ●ガブリエラ・ダブロウスキー(カナダ)/Luisa Stefani(ブラジル)[5]

〇サマンサ・ストーサー(オーストラリア)/ジャン・シューアイ(中国)[14] 6-2 -7-5 ●アレクサ・グラーチ(チリ)/デザレー・クラブチェク(アメリカ)[7]

<車いす男子シングルス>

【準決勝】

〇国枝慎吾(日本/ユニクロ)[1] 4-6 6-4 6-2 ●ゴードン・リード(イギリス)

●グスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン) 2-6 4-6 〇アルフィー・ヒュウェット(イギリス)[2]

<車いす女子シングルス>

【準決勝】

●ジョーダン・ワイリー(イギリス) 1-6 3-6 〇上地結衣(日本/三井住友銀行)[2]

〇ディーダ・デ グロート(オランダ)[1] 6-1 6-0 ●アニーク・ファンクォト(オランダ)

<車いす男子ダブルス>

【準決勝】

〇グスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)/国枝慎吾(日本/ユニクロ) 6-4 6-4 ●ステファン・ウッデ(フランス)/ニコラ・パイファー(フランス)[2]

<車いす女子ダブルス>

【準決勝】

●アンヘリカ・ベルナール(コロンビア)/大谷桃子(日本/かんぽ生命保険) 2-6 0-6 〇上地結衣(日本/三井住友銀行)/ジョーダン・ワイリー(イギリス)[2]

<車いすクァードシングルス>

【準々決勝】

〇菅野浩二(日本/リクルートオフィスサポート) 6-4 4-6 6-4 ●デビッド・ワグナー(アメリカ)

<車いすクァードダブルス>

【準決勝】

〇ディラン・オルコット(オーストラリア)/ヒース・デビッドソン(オーストラリア)[1] 6-0 6-4 ●ブライアン・バーテン(アメリカ)/菅野浩二(日本/リクルートオフィスサポート)

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」での国枝

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)