「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハード…
「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)大会12日目となる9月10日に行われた男子シングルス準決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が対戦。ズベレフが第1セットを6-4で取った。【LIVE速報】ジョコビッチVSズベレフ「全米オープン」男子シングルス準決勝【ドロー表】「全米オープン」男子シングルス
両者はこれが10回目の対戦。過去の対戦成績はジョコビッチの6勝3敗だが、直近の対戦となった「東京オリンピック」の準決勝ではズベレフが1-6、6-3、6-1で逆転勝利。1988年のシュテフィ・グラフ(ドイツ)に続く史上2人目の年間ゴールデンスラムを目指していたジョコビッチの夢を終わらせていた。
それ以来となる再戦について、ズベレフは「彼との対戦では、でき得る限りの最高のテニスを見せる必要がある。完璧じゃないと勝てないんだ。彼との試合では、自分との戦いに勝たなければならない」と発言。そんなズベレフはオリンピックから公式戦16連勝中、今大会ではここまで1セットしか落としていないという好調ぶりだ。
一方のジョコビッチは「グランドスラムは5セットマッチだ」として、3セットマッチのオリンピックとは違う戦いであることを強調。実際、グランドスラムで顔を合わせた過去2度の対戦(2019年「全仏オープン」と今年の「全豪オープン」)ではいずれもジョコビッチが勝利している。グランドスラムで3大会連続優勝、26連勝中と無類の強さを誇るジョコビッチは、「今日(準決勝)よりも激しい戦いになるだろうけど、準備はできているよ。彼のテニスはよく知ってる。彼はここまでとてもいいプレーを見せているから、どちらにも転びえるだろう。わずかな差が勝敗を分けるんじゃないかな」と予想していた。
第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を4セットで下した準々決勝の後、「第2、第3、第4セットは今大会で最高のプレーができた」と話していたジョコビッチだが、この試合ではそれを上回るようなパフォーマンスを開始直後から披露。最初2回のサービスゲームでファーストサーブをすべて入れ、その9本のうち8本をポイントに結びつけた。
しかし、互いにサービスゲームをキープし合って迎えた第7ゲーム、30-30からジョコビッチが珍しくセカンドサーブを放ったところ、24本のロングラリーに。最後はネットプレーの応酬からズベレフがフォアハンドを決めて先にブレークポイントを手にしたが、ジョコビッチが鋭いサーブでなんとかしのいだ。
だが、ジョコビッチは第9ゲームでも再び打ち合いからズベレフにチャンスを作られ、痛恨のダブルフォールトでブレークを許してしまう。ズベレフのサービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲーム、ズベレフがサービスエース連発で40-0とする、そこからこの日最初のダブルフォールト、ショットミスで40-30となるが、続くポイントでジョコビッチがフレームショットとなってしまいボールを返せず、ズベレフが第1セットを取った。
試合は3セットを先取した方が勝利の5セットマッチ。現在第2セットに進んでいる。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全米オープン」でのズベレフ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)