総合格闘技団体「RIZIN」は10日、現・RIZINバンタム級王者・堀口恭司を「Bellator」に定期参戦させることを発表した。昨年12月の「RIZIN.26」で朝倉海をカーフキックで沈めて王座を奪…

総合格闘技団体「RIZIN」は10日、現・RIZINバンタム級王者・堀口恭司を「Bellator」に定期参戦させることを発表した。昨年12月の「RIZIN.26」で朝倉海をカーフキックで沈めて王座を奪還した堀口が、再び“日米2冠”を目指す。

◆【本人のコメント全文】堀口恭司「日本の格闘技を盛り上げたいという気持ちは今も変わらない」

■RIZINとBellatorが協力体制を強化

今回、堀口の定期参戦は、RIZINとBellatorの協力体制の強化により実現した。現在、新型コロナウイルス対策として入国時にさまざまな制約があり、米国を拠点とする堀口をはじめ、海外の選手が日本の大会に出場することが困難になっている。しかし、Bellatorサイドの協力を得ることで、堀口は条件が整えば年に1回は日本でも試合ができるようになるという。

さらにRIZINの榊原CEOは「これまでも既に行っている選手の貸し借り、王者対王者、対抗戦、Bellator日本大会の共同開催に加え、この先更なる様々な斬新なチャレンジを共同で行っていきます」とコメント。2019年12月にさいたまスーパーアリーナで実施した「BELLATOR JAPAN」の再現も示唆した。

堀口はツイッターで「僕は、RIZINからベラトールに単純に移籍するのではなく、RIZINのベルトを持ち、RIZINバンタム級王者としてベラトールに乗り込みたいと思います」と、Bellator参戦への意気込みを綴った。

■強豪揃いのBellatorバンタム級に挑む

堀口は2019年6月の「Bellator 222」でダリオン・コールドウェル(米国)を下し、日本人史上初のBellator世界バンタム級王者の座に就いた。しかし同年11月、右膝前十字靭帯断裂と半月板損傷により全治10カ月と診断され、ベルトを返上した。

現在のBellatorバンタム級は新興勢力の台頭が目立ち、当時の宿敵・コールドウェルはバンタム級ランキング10位。今年5月の「Bellator 258」で同1位のフアン・アーチュレッタ(米国)を下したセルジオ・ペティス(米国)が新王者として君臨する。強豪ファイターがしのぎを削るBellatorバンタム級のベルトを奪還すべく、RIZIN王者が2年前ぶりのリスタートを切る。

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文・SPREAD編集部