「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)に第2シードで出場しているダニール・メド…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)に第2シードで出場しているダニール・メドベージェフ(ロシア)は、3年続けて準決勝進出を果たした。メドベージェフはATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトに今の心境を語っている。【全米オープン特設ページ】ドロー表、無料配信、練習や記者会見の映像も!

メドベージェフは準々決勝で、予選から勝ち上がった世界ランキング117位のボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)を下し、年間グランドスラムを狙う第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と決勝で対戦する可能性が増した。だがメドベージェフはジョコビッチとの試合を心配していないと話す。

「彼のことは考えていない。だって、誰にでも勝つ可能性があることは十分に見てきたからね。彼も僕も決勝に残れたら僕はハッピーだ。きっと彼も同じじゃないかな。僕は特定の選手を応援するつもりはないよ。ただテニスを楽しんで、勝ち上がってきた相手との戦いに備えるだけだ。それはどの試合も同じだよ」

ロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)がいないロッカールームの雰囲気は違うかと聞かれたメドベージェフはこう答えた。「ロッカールームのエネルギーにあまり変化はないね。僕は自分のことだけに集中して、常にベストを尽くすようにしている。ロジャーやラファがいたとしても何も変わらない。僕は優勝したいんだ。二人がいたらもっと厳しかったと思うし、彼らが30歳の時に戦わなきゃならなかったら大変だったろうけど、どっちにしても僕は自分の力を出し切れればいい。だから二人が参加しているかどうかは関係ないよ」

目の前の戦いに集中するメドベージェフは、第12シードで21歳のフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)と準決勝で対戦する。グランドスラムの準決勝に初めて臨むオジェ アリアシムについて4歳上のメドベージェフは、「どっちが勝っても盛り上がるだろうね。彼は僕よりも若いんだ。僕だって年寄りじゃないのに」と笑いながら話した。「彼にとってはグランドスラムでの初めての準決勝だ。といっても経験がすべてではないよ。僕自身、初めての準決勝で勝っているからね。だから、初めてでも負けるとは限らない。でも僕としては経験があって良かったと思っている。準決勝がどういうものかわかっているから、緊張することもないしね。ただ、結局はテニスの問題だよ。僕の調子が良かったら相手にとっては厳しい試合になるだろう。そうなることが一番大事なことだと思っているよ」

「全米オープン」で3年続けて準決勝進出を果たしたメドベージェフだが、1回目の2019年大会ではフルセットの末にナダルに敗れている。「あんな試合ができたこと自体、特別なことだよ。最初の2セットを取られて、さらにブレークされたところから追い上げて、もう少しでラファを倒せたんだ。自分はこのレベルで戦えると思えたよ」と振り返る。

新型コロナウイルスの影響により無観客で行われた昨年の準決勝では、最終的にチャンピオンに輝いたドミニク・ティーム(オーストリア)にストレート負けを喫したメドベージェフ。「僕はこの試合に向けて準備ができていなかった。もちろん事前の準備はしていたけど、彼は本当に素晴らしいレベルのプレーをしていて、僕は対策を見つけることができなかったんだ。これを教訓に“Nitto ATPファイナルズ”ではもっとうまくやろうと思った。厳しい試合だったけど学ぶことはあったよ。今大会にはドミニクもラファもいないけど、自分のベストを尽くして、何か新しいことを学びたい」

メドベージェフはこの「全米オープン」で、エフゲニー・カフェルニコフ、マラト・サフィンに続いてロシア人として3人目の男子シングルス王者になることを目指している。だが今はこの瞬間を楽しんでいるようだ。「3年連続で準決勝に進出できて本当に嬉しいよ。4年前には夢にも思わなかったけど、これで3回目だ」

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」でのメドベージェフ

(Photo by Al Bello/Getty Images)