『荒ぶる』に向けた長い戦いが今始まる。9月12日から開幕する関東大学対抗戦(対抗戦)、早大の初戦は熊谷ラグビー場で行わ…

 『荒ぶる』に向けた長い戦いが今始まる。9月12日から開幕する関東大学対抗戦(対抗戦)、早大の初戦は熊谷ラグビー場で行われる立大戦だ。昨季は対抗戦2位、大学選手権(選手権)では順調に決勝まで勝ち進んだが、優勝をかけた天理大戦で圧倒され完敗し、悔し涙をのんだ。その悔しさを胸に『Be Hungry』のスローガンを掲げ、挑戦者として臨む今年度は、公式戦初戦である東海大に敗北を喫したものの、夏季オープン戦では帝京大、明大の強豪校に2連勝と好成績を残している。この勢いのまま対抗戦初戦を白星で飾り、理想のスタートを切りたい。

 指揮官として新たに大田尾竜彦監督(平16人卒)を迎えスタートした春は、以前とは大きく異なるラグビースタイルへの適応のシーズンとなった。昨年度の選手権決勝で浮き彫りになったブレイクダウンの課題を解決するべく、『脚のチカラ』にフォーカス。さらに新しくレスリングの練習を取り入れ、スクラム強化のために首のトレーニングを始めた。変革を遂げたのは練習内容だけではない。アタックでは今までよりもFWとBKの連携が増え、スクラムではフロントローだけでなくFW8人全員で押す意識づけなど、大田尾監督により様々な改革が成された。 新体制にとって初の公式戦となる関東大学春季大会(春季大会)の初戦は、東海大相手に26―48と敗戦。しかしその後は日大に31―17で勝利し、春の取り組みの成果が徐々に実感できるシーズンとなった。 そして夏。1年越しに行われた菅平合宿では、『No Excuse』をテーマに掲げ、チームの本格的な磨き上げに取り掛かった。合宿中に行われた帝京大戦、明大戦では全勝。フェーズを重ねてトライを取るアタックや、ディフェンスでも相手を仕留める場面が多く見られるなど、夏の成長を感じさせる試合内容だった。スクラムではまだ劣勢の場面が多いが、明大戦ではスクラムを起点としたトライを挙げるなど、春から積み上げてきたものの成果は着実に現れている。課題となるのはディテールの部分。15人それぞれが80分間こだわりぬき、最後まで相手に主導権を握らせない試合を展開したい。 対抗戦や選手権で後に対戦相手となるであろうライバル校に勝ち切ったこの連勝で、チームの士気は確実に上がっている。


ラストイヤーとなるプロップ小林賢太(スポ4=東福岡)

 昨年度の対抗戦初戦は、青学大相手に一時1トライ差に詰め寄られるなど苦戦。コロナ禍で実戦経験が詰めなかったことが大きな要因ではあるが、立ち上がりに不安が残った。それだけに立大戦では夏までに積んだ経験をしっかりと出し切りたいところ。立大は春季大会3戦全敗と理想的な結果を残せていないが、今年度のチームスローガンである『EXCEED』をもとに、春の課題を修正し、強い覚悟を持って早大に挑んでくるだろう。昨年度の対抗戦では46―7と圧勝した早大だが、今年も結果、内容ともに充実した勝ち星を手に入れたい。 今試合は夏に圧倒的な存在感を示したCTB長田智希主将(スポ4=大阪・東海大仰星)、FB河瀬諒介(スポ4=大阪・東海大仰星)に加えて、フランカー植野智也(法3=東京・早実)、CTB岡﨑颯馬(スポ2=長崎北陽台)など夏から頭角を現してきた2人にも注目が集まる。また、早くもレギュラーに名を連ねるプロップ亀山昇太郎(スポ1=茨城・茗渓学園)、NO・8佐藤健次(スポ1=神奈川・桐蔭学園)、SH宮尾昌典(スポ1=京都成章)らの対抗戦デビューにも目が離せない。

 


今大会もスクラムが試合のカギを握る

 今年は昨年に引き続き、新型コロナウイルスの影響で先行き不透明な部分も多い。困難な状況が続くが、早大ラグビー部の目指すものはどんな状況でも変わらず『荒ぶる』のみだ。そのためには対抗戦の一戦一戦に向き合い、進化を遂げることが必要不可欠。まずは立大戦の80分間を全うし、開幕戦を実りあるものにできるか。

 (記事 塩塚梨子、写真 大滝佐和)

 

早大メンバー
背番号名前学部学年出身校
小林 賢太スポ4東福岡
川﨑 太雅スポ2東福岡
亀山 昇太郎スポ1茨城・茗渓学園
大﨑 哲徳文構4東京・国学院久我山
桑田 陽介スポ4愛知・明和
相良 昌彦社3東京・早実
植野 智也法3東京・早実
佐藤 健次スポ1神奈川・桐蔭学園
宮尾 昌典スポ1京都成章
10吉村 紘スポ3東福岡
11松下 怜央スポ3神奈川・関東学院六浦
12◎長田 智希スポ4大阪・東海大仰星
13岡﨑 颯馬スポ2長崎北陽台
14槇 瑛人スポ3東京・国学院久我山
15河瀬 諒介スポ4大阪・東海大仰星
リザーブ
16宮武 海人政経4東京・早大学院
17小沼 宏太スポ4茨城・清真学園
18木村 陽季社4東京・早実
19前田 知暉社3大阪・東海大仰星
20小柳 圭輝社4東京・国学院久我山
21河村 謙尚社4大阪・常翔学園
22久富 連太郎政経2島根・石翠見智翠館
23平田 楓太スポ3福岡・東筑
※◎はゲームキャプテン、監督は大田尾竜彦監督(平16人卒)
 
関東大学対抗戦Aグループ星取表
 明大早大慶大帝京大筑波大日体大立大青学大
明大12/5 14:00秩父宮11/3 14:00駒沢11/20 14:00秩父宮10/24 13:00セナリオH10/9 14:00江戸川9/18 15:00敷島9/12 15:00明大G
早大12/5 14:00秩父宮11/23 14:00秩父宮11/3 11:30駒沢10/9 11:30江戸川9/25 15:00上柚木9/12 15:00熊谷10/23 13:00敷島
慶大11/3 14:00駒沢11/23 14:00秩父宮12/4 13:00秩父宮9/26 15:00足利9/18 15:00秋葉台10/23 13:00
セナリオH
10/10 13:00慶大G
帝京大11/20 14:00秩父宮11/3 11:30駒沢12/4 13:00秩父宮9/12 12:30熊谷10/24 13:00帝京大G10/10 13:00帝京大G9/25 12:30上柚木
筑波大10/24 13:00セナリオH10/9 11:30江戸川9/26 15:00足利9/12 12:30熊谷11/27 14:00江戸川11/20 11:30秩父宮11/7 13:00青学大G
日体大10/9 14:00江戸川9/25 15:00上柚木9/18 15:00秋葉台10/24 13:00帝京大G11/27 14:00江戸川11/7 13:00日体大G11/20 13:00大和
立大9/18 15:00敷島9/12 15:00熊谷10/23 13:00
セナリオH
10/10 13:00帝京大G11/20 11:30秩父宮11/7 13:00日体大G11/27 11:30江戸川
青学大9/12 15:00明大G10/23 13:00敷島10/10 13:00慶大G9/25 12:30上柚木11/7 13:00青学大G11/20 13:00大和11/27 11:30江戸川

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、熊谷および熊谷Bは熊谷ラグビー場、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、早大Gは早大上井草グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、江戸川は江戸川区陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、上柚木は上柚木公園陸上競技場、大和は神奈川大和スポーツセンター競技場、駒沢は駒沢オリンピック公園陸上競技場。