アメリカン・フットボールのチーム、マイアミ・ドルフィンズのオーナーであるステファン・ロスは、テニスの「マイアミ・オープン」会場を、チームのホームであるスタジアムに移すことに興味を示している。彼の提案について現在、協議が行われていると、こ…

 アメリカン・フットボールのチーム、マイアミ・ドルフィンズのオーナーであるステファン・ロスは、テニスの「マイアミ・オープン」会場を、チームのホームであるスタジアムに移すことに興味を示している。彼の提案について現在、協議が行われていると、この一件に詳しい人物は言った。

 この情報提供者は、大会とドルフィンズがまだ何も声明を出していないことを考慮し、匿名にするという条件で話し合いが行われていることをAP通信に認めた。この人物によれば、ロスは大会を買取しはしないが、この大会を南フロリダにとどめることを願っているため、スタジアム、テニス・センターに投資するつもりであるという。

 大会は1987年以来、アメリカ・フロリダ州のマイアミ中心街にほど近い、キービスケーン島で開催されてきた。しかし、2015年に会場をアップグレードするための改装工事の案が法廷によって却下されて以来、大会の未来は疑問に付されてきた。

 マイアミ・オープンが別の会場に移るかもしれないという憶測は、もう一年以上、漂っており、新会場の候補地に関する噂に至っては、南米から中国までさまざまだったが、大会のオフィシャルはマイアミにとどまると言っている。

 同大会で3度優勝したことのあるビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は南フロリダに住んでおり、妹セレナはドルフィンズの株主のひとりでもある。ビーナスは日曜日の3回戦に勝ったあと、大会を自分のスタジアムに移すというロスの関心について、尋ねられた。

 「彼はテニスが大好きで、私もテニスが大好きだから、そうね、大会を南フロリダにとどめましょうよ」とビーナスは言った。「もしそれがうまくいくなら、すごくいいと思うわ」。

 IMGによって所有されるこの大会は、毎年30万人の観客を惹きつけている。(C)AP