「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)男子シングルスで準々決勝に進出している第…
「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)男子シングルスで準々決勝に進出している第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)。「東京オリンピック」でノバク・ジョコビッチ(セルビア)らを破って金メダルを獲得した彼は、現在公式戦15連勝中だ。そんな彼が好調の理由を語った。ATP公式ウェブサイトが伝えている。【全米オープン特設ページ】ドロー表、無料配信、練習や記者会見の映像も!
「僕のゲームの鍵はサーブだね。それが決まれば、いい試合ができる。決まらないと、“ウィンブルドン”のように負けてしまうんだ。僕のテニスでサーブが一番大事なショットであることは秘密でも何でもないよ。今はそれが決まっていて嬉しい。今後の数試合でさらに調子を上げていけるといいね」
実際、数字からもズベレフのサーブの好調ぶりは明らかだ。彼は今大会ここまでに4試合を戦っているが、サービスゲームのキープ率は96%と、ベスト8に勝ち残っている選手で最も高い数値を誇る。落としたゲームの数は56ゲーム中、わずか2ゲームだ。
ファーストサーブのポイント取得率は82%と、ベスト8に勝ち残った選手の中では世界ランキング46位のロイド・ハリス(南アフリカ)に次いで2番目にいい数字であり、セカンドサーブのポイント取得率60%も、ベスト8入りした顔ぶれの中では世界55位のカルロス・アルカラス(スペイン)に次ぐ好成績だ。また、被ブレークポイントは4試合合計で8回のみで、そのうち決められたのは2回にとどまる。
4回戦では第13シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦したが、17本のサービスエースを決め、6-4、6-4、7-6(7)でストレート勝ち。シナーに7回ブレークポイントを握られるも、ブレークを許したのは第3セットの第8ゲームでの1回だけだった。
この試合で何度かズベレフの時速210km台のサーブを返してリターンエースを決めてみせたシナーだが、「彼との対戦は簡単じゃないよ。自信を持っていて、いいサーブを打つからね。相手のサーブがいいと、リターンゲームで違いを作るのは難しいんだ」と話している。
ズベレフが最後に負けたのは、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦した「ウィンブルドン」4回戦。5セットマッチ、4時間を超えたその一戦で彼はサービスエースが9本しか決まらないのに対し、ダブルフォールトは20回を数えた。また、セカンドサーブのポイント取得率はわずか34%と低調なプレーを見せてしまった。
そこからの変化について、ズベレフ自身は次のように語る。「“ウィンブルドン”でフェリックス相手に酷いサービスゲームをしてしまったのに、東京でいきなりうまくいくようになったんだ。それ以来、かなり良くなってきたけど、さらに良くなる余地はあるよ」
昨年の「全米オープン」でグランドスラム初の決勝に進出したズベレフは、悲願のタイトル獲得まで2ポイントに迫った。しかし、同大会では終始サーブに足を引っ張られ、毎試合で少なくとも10回のダブルフォールトを犯してしまう。ドミニク・ティーム(オーストリア)との決勝でのダブルフォールトは15回に及んだ。今大会におけるダブルフォールトの数は4試合合計で10回。一方、サービスエースの本数は62本だ。
「サーブに一番多く時間を使っているよ。僕は反復練習が必要なタイプだから、これまでのハードワークがようやく報われた感じだね」
準々決勝で対戦するのは、ファーストサーブのポイント取得率でズベレフを上回るハリス。8月半ばの「ATP1000 シンシナティ」でズベレフが7-6(3)、6-2で勝利した際には、サーブに関するほとんどのスタッツが同等だったが、セカンドサーブのポイント取得率でハリスを大きく上回った(75%:40%)ことが明暗を分けた。その再現となるだろうか。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 シンシナティ」でのズベレフ
(Photo by Dylan Buell/Getty Images)