「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)男子シングルスでベスト8入りを果たした世…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)男子シングルスでベスト8入りを果たした世界ランキング46位のロイド・ハリス(南アフリカ)の陰には、かつて「天才」と呼ばれた元テニス選手の支えがあった。仏ニュースメディア France 24が報じている。【全米オープン特設ページ】ドロー表、無料配信、練習や記者会見の映像も!

第22シードのライリー・オペルカ(アメリカ)と対戦した4回戦で、ビッグサーバーの相手よりも12本多い36本ものサービスエースを決め、6-7(6)、6-4、6-1、6-3の逆転勝利を収めた24歳のハリスは、グランドスラムで初の準々決勝進出を果たした。この躍進の陰には、2000年代に活躍した元世界19位のザビエ・マリーセ(ベルギー)の貢献もあるという。

2013年に現役を引退したマリーセ自身は、2002年の「ウィンブルドン」ベスト4がグランドスラムでの最高成績。「全米オープン」では4回戦より先に進むことができなかった。そんなマリーセについてハリスはこう話す。

「ザビエは加入以来、チームに大きな影響を与えている。こういう状況を何度も経験している彼から学ぶことは数えきれないほどある。天才的な選手だった彼には、僕がより良い選手になるための手助けをしてもらっているんだ。彼の影響力は間違いなく大きい。僕たちは今、勢いに乗っているんだ」

ハリスの勢いが始まったのは、昨年のコロナ禍で移動が制限されたことを機に、将来に向けて身体を鍛えるようになったことに端を発している。

「ロックダウン中の隔離生活はきつかったけど、理学療法士、そしてフィットネストレーナーと話し合って、身体をこれまでで最高の状態に持っていくことにしたんだ。それはここ数年の僕に欠けていたものだった。いくつかの怪我に悩まされていたから、身体をしっかりと鍛えることに時間を割けていなかった。でもロックダウン中に時間があったおかげで、今シーズンはこれまで以上に良い準備ができたと思っているよ」と振り返るハリス。それは試合を追うごとに成果を発揮することになる。

「僕にとってかなり良いシーズンだよ。安定したシーズンって言うのかな。同じクオリティ、同じレベルのテニスを毎回することで一つ一つの試合をコントロールできたと思っている。自分にはその能力があって、そのレベルのテニスができると思っていたから、トップ選手に勝つことだってできていた。ただ、そのレベルで一貫してプレーすることができていなかったんだ。今年はシーズンを通してそれがかなりうまくやれている。今まさにその結果が出ているね。安定して大きな勝利を手にできるようになった。自分の成長にすごく満足してるよ」

「僕はもともとチームスポーツが好きなんだ。南アフリカではスポーツがすごく盛んだからね。他のスポーツがよりローカルだったのに比べて、テニスではもっと国際的な大会で戦うことができた。テニスに専念すると決心した時は、たしか15歳か16歳くらいだったと思うけど、テニスにすべてをかける必要があるってコーチに言われたんだ。それにはちょっとびっくりしたね。それがどういう意味なのかよくわかっていなかった。そこからいろいろなことが変わっていったよ」

グランドスラムの夢を追うハリスは、2017年の「全米オープン」と2018年の「ウィンブルドン」で準優勝した元世界5位のケビン・アンダーソン(南アフリカ)にも感化されている。

「南アフリカ人として、同じ国の選手が成し遂げたことを目の当たりにすることで、自分を信じることができた。彼は間違いなく南アフリカの多くの子どもたちにインスピレーションを与えているよ。嬉しいことだね。僕も同じように、南アフリカの子どもたちのためにいろいろな道を切り開いてあげられるといいな」

準々決勝でハリスは第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP500 ドバイ」でのハリス

(Photo by Francois Nel/Getty Images)