アメリカ・フロリダ州マイアミで開催されている「マイアミ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月21日~4月1日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)の女子シングルスのドローで、最年長のプレーヤーであるビーナス・ウイリアム…

 アメリカ・フロリダ州マイアミで開催されている「マイアミ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月21日~4月1日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)の女子シングルスのドローで、最年長のプレーヤーであるビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)は、来年、再来年を楽しみにしていると言っている。そして、「ええ、2020年も」と彼女は言った。  ビーナスは日曜日に、パトリシア マリア・ティーグ(ルーマニア)を6-3 6-0で下し、復活のシーズンでまたも新たな勝利をおさめた。今大会が18度目の出場となる第11シードのビーナスは、2001年以来となる4度目のタイトルを狙っている。  2017年のビーナスの戦績はここまで12勝3敗で、その中には妹セレナに敗れた全豪オープン決勝も含まれている。36歳にして、彼女は怠業の兆しをまったく見せていない。彼女はもう10年は世界1位から遠ざかっているが、いまだ首位の座から目を離してはいないのだ。  「世界1位になりたいわ」とビーナスは言った。「誰も『11位なんて素敵ね!』などと言いはしないもの」。  ビーナスはこの日、ゆっくりとスタートを切り、初めはあまり気分がすぐれないように見えていた。ウォームアップのあと彼女はトイレに行き、早い段階のエンドチェンジでWTAのトレーナーから与えられた錠剤を服用した。  彼女はそのことについて細かく話すことを拒否し、タフに食い下がろうと決意していた、と言うにとどめた。  「状況が何であれ、私はコート上ですべてを出しきる。持てる限りのガッツ、血、汗、涙を」とビーナスは言った。  彼女の次の相手は、第7シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)だ。2006年大会で優勝、昨年は準優勝のクズネツォワは、3回戦で予選勝者のテイラー・タウンゼント(アメリカ)を6-4 6-2で下して勝ち上がった。

 「私と彼女(クズネツォワ)は多くの素晴らしい試合を戦ってきたわ」とビーナスは言った。「私はキャリアの、ごく初期に彼女と対戦した。そして今、私たちはふたりとも素晴らしいキャリアを築き、そのキャリアは変わらず驚くべきものであり続けている」。  一方、世界1位のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)は最初の3ゲームを落としたが、そこから巻き返して6-4 7-5でシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)を下した。ケルバーは一週間前に、左膝の故障のため大会欠場を決めたセレナに代わり、首位の座に再浮上していた。(C)AP