【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・9/5 小倉2歳S(GIII・小…

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・9/5 小倉2歳S(GIII・小倉・芝1200m)

 中団の外につけたナムラクレアが直線で大外に持ち出し、鮮やかに突き抜けました。

 2着スリーパーダともども、ミッキーアイルを父に持ちます。同産駒は今年2世代目ですが、昨年の勝ち馬メイケイエールも出しているので、小倉2歳Sは連覇を果たしたことになります。

 小倉芝1200mの連対率32.4%は優秀で、2011年以降、当コースで産駒が20走以上した149頭の種牡馬のなかで第1位。来年もこのレースでは注目したい種牡馬です。

 勝ったナムラクレアは北海道浦河の谷川牧場の生産馬。五冠馬シンザンが種牡馬として繋養されていたことでも有名で、これまでにタケホープ、ミナガワマンナ、チョウカイキャロル、サクセスブロッケンなど多くの活躍馬を生産しています。

 3代母クードジェニーは名種牡馬マキャベリアンの全妹にあたる超良血で、フランスの2歳牝馬チャンピオン。同牧場が数年前に生産したファンディーナ(フラワーC)も同じファミリーだったので、この血統の可能性に注目して海外から入れているのでしょう。

 母の父ストームキャットは、ミッキーアイルの父ディープインパクトと相性抜群。母方の奥には底力あふれるロベルト系のクリスエスが入るので、先々まで楽しめそうです。高速馬場にも対応できるタイプでしょう。

◆今週の血統Tips

 先週目立ったのは新種牡馬イスラボニータ産駒。土日で7頭出走して[2-2-1-2]という成績でした。6〜8月の3ヵ月間でわずか2勝と出遅れた印象があったのですが、9月に入った途端、エンジンが掛かったようにパフォーマンスを上げてきました。10番人気で1着、7番人気で2着などの成績があり、回収率という面でもきわめて優秀でした。

 今週は土曜中山のアスター賞(1勝クラス・芝1600m)にプルパレイが出走します。前走、新潟の未勝利戦(芝1600m)で1分33秒3のレコード勝ち。高速馬場の恩恵があったので驚くほど速いタイムというわけではありませんが、今回は開幕週の中山だけに、持ち時計の速さは武器となります。

 メジャーエンブレムやノームコアが勝っている出世レースなので注目です。

 (文=栗山求)