今年の「ウィンブルドン」でグランドスラム本戦初出場を果たし、4回戦まで勝ち進んで一躍脚光を浴びた18歳のエマ・ラドゥカヌ…
今年の「ウィンブルドン」でグランドスラム本戦初出場を果たし、4回戦まで勝ち進んで一躍脚光を浴びた18歳のエマ・ラドゥカヌ(イギリス)。彼女は「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)でも予選3試合を1セットも落とさずに勝ち上がり、さらに本戦もここまで3試合をストレート勝利という破竹の勢いを見せている。この健闘に、テニス界のレジェンドらも賞賛を送った。英Daily Mail紙など複数メディアが報じている。【実際の動画】ストレート勝利で4回戦進出を決めたラドゥカヌ【実際の写真】全米4回戦に男女ともに18歳以下の選手が残ったのは1998年のクルニコワ、サフィン、ヒンギス、ビーナス以来
現在世界ランキング150位のラドゥカヌは、3回戦で世界41位というはるかに格上の相手であるサラ・ソリベス トルモ(スペイン)に6-0、6-1と圧勝。このパフォーマンスに元世界4位で「ウィンブルドン」で4度準決勝に進出したティム・ヘンマン(イギリス)は、若手選手に大きな期待をかけ過ぎることの危険性と、彼女を絶賛したい気持ちとのジレンマをにじませた。
「このことで大騒ぎする人々に加担したくはないが、事実を言えば、素晴らしかった。本当に感心したよ」とヘンマン。「エマは既に技術的にもとても安定している。もちろんまだ伸びしろはあるけれど、大きく変わる必要はないね」
そしてラドゥカヌは本日4回戦で、3回戦で優勝候補最有力の一人とみなされていた世界女王アシュリー・バーティ(オーストラリア)に逆転勝ちしたシェルビー・ロジャーズ(アメリカ)と対戦する。ロジャーズは世界43位の28歳。グランドスラムでの過去最高成績は2016年全仏と、昨年の全米でのベスト8進出だ。昨年の全米では準々決勝で、後に優勝した大坂なおみ(日本/日清食品)にストレートで敗れたが、2回戦では第11シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン)をストレートで、4回戦では第6シードのペトラ・クビトバ(チェコ)をフルセットの末に破っている。
そんな対戦相手のロジャーズも、ラドゥカヌのことはまだよく知らないがと前置きしながらも、賞賛の言葉を惜しまなかった。「彼女は恐れ知らずね。とても良いプレーをしていて、気持ちものっている。この大会で若い世代が大きな勝利を挙げて勝ち上がっているのは素晴らしいわ。4回戦は厳しい戦いになるでしょう」
ラドゥカヌは4回戦についてこう語った。「シェルビーはホームの観客の前でプレーするから、それはレベルの違うモチベーションになる。私はとても新鮮な気持ち。(パンデミックのせいで)過去1年半はほとんど試合ができなかったから、こんなにたくさんの観客の前でプレーするなんて初めてのことよ。でもプレーできなかったことで、テニスをやりたい、勝って大会に出続けたいという気持ちがより強くなったと思う」
18歳のラドゥカヌは4回戦に勝って大会に出続け、グランドスラム初のベスト8進出を果たすことができるだろうか。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全米オープン」でのラドゥカヌ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)