わずか1時間9分でソリベス・トルモに勝利イギリス期待の18歳、エマ・ラドゥカヌ…
わずか1時間9分でソリベス・トルモに勝利
イギリス期待の18歳、エマ・ラドゥカヌ(世界ランク150位)の勢いが止まらない。
現地9月4日、USオープン女子シングルス3回戦、ラドゥカヌは、サラ・ソリベス・トルモ(スペイン/同41位)と対戦し、6-0、6-1。わずか1時間9分で、スペイン期待の若手を一蹴した。ワイルドカード(主催者推薦)で出場した今年ウィンブルドンに次ぐ、グランドスラム4回戦進出である。
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ラドゥカヌの魅力は、フォアハンド、バックハンドどちらでもウィナーを奪えるところ。今日の試合、16本のアンフォースト・エラーは記録したものの、23本とそれ以上のウィナー(フォアハンド10本、バックハンド7本、ボレー6本)を決めた。
「試合開始からとてもいいプレーができたと思う。サラが強敵だということはわかっていた。いろいろなボールが打てるし、ミスが少ない。だから、どのポイントもより懸命にプレーする必要があったわ。こういうスコアにはなったけれど、多くのデュースがあって簡単な試合ではなかった。また勝利することができて、本当に本当に幸せよ(笑)」と会見で笑顔を見せた。
「ウィンブルドンの時より、良いテニスができている。ここ数週間で、試合毎によくなってきていると感じている」と語るラドゥカヌだが、何よりUSオープンの「観客の応援がとにかくすごい」と喜んでいる。ラドゥカヌのプレーがアメリカ人の心をも掴んだようだ。
18歳といえば、男子ではカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク55位)が第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/同3位)を倒し、女子ではレイラ・フェルナンデス(カナダ/同73位)が第3シードの大坂なおみ(日清食品/世界ランク3位)を倒したばかり。
同じ18歳、ティーンエイジャーの活躍に、「若い選手にはたくさんの良い選手がいるし、こうやって活躍できるのはいいことだと思う。それは次世代がどれだけ素晴らしいかということでもある。互いに刺激し合っていて、私も彼らのように2週目に残りたいと思ってプレーした」と刺激を受けたと明かしている。
4回戦では、世界No.1で第1シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)と対戦する可能性がある。女王との対戦の可能性について聞かれると、「準備はできている。世界一のバーティを相手に、最高のプレーをしたい。トップの選手と戦うことは、テニスの理由でもあるの。プレーを比較し、レベルの差を感じることができる。どんな試合になるか。とにかくやる気はあるわ」とその実現を心待ちにしているようだ。
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