間もなく始まるフィギュアスケートシーズン。3月の世界選手権後から約5ヶ月続いた「アイスショー期間」も終わりを迎える。この期間、多くの選手たちは様々なアイスショーに出演し、普段とは違った一面をみせる演出や、来季のプログラムをお披露目するなど…

 間もなく始まるフィギュアスケートシーズン。3月の世界選手権後から約5ヶ月続いた「アイスショー期間」も終わりを迎える。この期間、多くの選手たちは様々なアイスショーに出演し、普段とは違った一面をみせる演出や、来季のプログラムをお披露目するなどしてファンを魅了した。

そんなアイスショーならではの演出の一つといえば、小道具だろう。傘や椅子、帽子など、試合ではみられない小道具を使用し独自の世界観を作り上げる選手も多い。

フィギュアスケーター女元日本代表の中野友加里さんは、自身のYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」で、現役時代のアイスショーで使用した小道具について紹介した。

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小道具を使用する難しさ


 今回中野さんが紹介したのは、代表曲の一つでもある「SAYURI」で使用した和傘だ。

 この傘を使用するにあたり、沢山練習したという中野さんは、小道具を使用する難しさについてこのように語っている。

「例えば傘をさしながらスパイラルのように後ろに持っていくと、風でスピードが傘によって持っていかれてしまうんです。なので、傘さしたままスパイラルをするのは非常に難しいということに気がつきまして、スケーティング動作はやめようということにしました」

 スピードに乗ってリンクを滑ると同時に、風による抵抗も大きく受けるフィギュアスケート。あらゆる試行錯誤をした結果、中野さんはこのように使用したという。

「何ができるかと考えた結果、傘地の部分を氷と平行にすれば、スピードが落ちることなく滑れるということに気がついたので、イーグル(両足のトウを大きく開き両足で横に滑ること)やイナバウアーをする時にこの傘を使って滑っていました」

自身が印象に残ったエキシビジョンナンバーは・・・

 中野さんのみならず、あらゆるスケーターがこれまで小道具を使用した演出をおこなってきたが、その中で特に印象に残っているプログラムについて中野さんはこう話す。

「エキシビジョンナンバーですごく鳥肌ものだったのが、荒川静香さんの『It’s a Beautiful Day』です。ショールを腰に巻いて出てきて、それを自分で回りながらほどくんですが、その後に頭上で持って滑っているシーンを見て、本当に蝶々が舞っているような感じがしていて・・・。衣装もそういう風にアレンジされていらっしゃったので、すごく印象に残っていますね。暗闇のピンスポットのなかで布がすごい綺麗に舞って、自分の体の柔らかさ、しなやかさを使って演技しているというのは、華麗な滑りというのもありますが、エキシビジョンならではの美しさなのかなという風に感じました」

 動画内ではこの他にも、「SAYURI」の和傘に合わせた衣装の制作秘話、さらには、小道具以外にも時間や技などアイスショーならではの演出についても語っている。

【動画】アイスショー使用の小道具紹介します!小道具の〇〇に苦戦・・・!


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