芝コートとクレーコートでそれぞれ開催されるグランドスラム2大会では優勝し…
芝コートとクレーコートでそれぞれ開催されるグランドスラム2大会では優勝した一方、ハードコートで行われる「全米オープン」と「全豪オープン」のタイトルはまだ手にしたことのない女王3人が、それについて語った。仏ニュースメディア France 24が報じている。【全米オープン特設ページ】ドロー表、無料配信、練習や記者会見の映像も!
芝コートの「ウィンブルドン」とクレーコートの「全仏オープン」をともに制覇しているアシュリー・バーティ(オーストラリア)、シモナ・ハレプ(ルーマニア)、そしてガルビネ・ムグルッサ(スペイン)は、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)でハードコート初のグランドスラムタイトルを目指す。
第1シードのバーティは2019年の「全仏オープン」と今年の「ウィンブルドン」を制しているが、「全米オープン」では4回戦より先に進んだことがなく、母国で開催される「全豪オープン」では準決勝止まりとなっている。3人に共通した状況についてバーティはこう話す。「興味深いわね。3人ともハードコートの大きな大会で優勝したことがあるのに。何か特別な原因があるわけじゃないと思うわ。単なるタイミングの問題だったりするの。すべてがうまくはまって、ちょっとした幸運に恵まれることも大事ね。2週間の大会で自分の道を切り開いていかないといけないわけだけど、それは簡単なことじゃないわ」
好調なバーティは、今季すでに5大会で優勝。そのうち、ハードコートの大会としては「WTA500 メルボルン(Yarra Valley Classic)」「WTA1000 マイアミ」「WTA1000 シンシナティ」を制している。
2018年の「全仏オープン」と2019年の「ウィンブルドン」で優勝している29歳の第12シード、ハレプはこの状況について「なぜかはわからないわ。私たちのうちの誰かがハードコートのグランドスラムで優勝できるといいわね。ハードコートで勝てるって信じる力が足りていなかったのかもしれない。とはいえ、私たちはハードコートでの大きな大会で優勝している。だからきっと時間の問題よ。その時が来ると信じて戦うしかないわ」と述べている。
ハレプ自身は、ハードコートでは2018年の「全豪オープン」決勝でカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に3セットの末に敗れた一方、「WTA1000 ドバイ」「WTA500 ドーハ」「WTA1000 モントリオール」「WTA1000 インディアンウェルズ」を制している。
第9シードのムグルッサは、2016年の「全仏オープン」と2017年の「ウィンブルドン」を制しながら、2020年の「全豪オープン」決勝ではソフィア・ケニン(アメリカ)にフルセットで敗れた。グランドスラム以外のハードコートの大会では「WTA1000 ドバイ」「WTA1000 北京」「WTA1000 シンシナティ」を制覇した。
ハードコートのグランドスラムとその他の大会についてムグルッサは「(グランドスラムが)一番難しいとは思わないわ。どれも難しいもの」と話し、自身の見解を示した。「ハードコートでは誰もがいいプレーをするから、拮抗するのよ。だから、もっとたくさんの優勝者がいてもおかしくないはずだわ。他のサーフェスでは自分のゲームの中になにか突出したものを持っていないといけない。ただボールを打ち返したり、強く打てばいいわけではなくて、それ以上のものが必要になってくるの。クレーコートではXファクターが必要だし、グラスコートではボールの軌道が予測しにくいからトリッキーよね。それに比べてハードコートでは誰もが良いプレーを発揮できるから、セオリーはいらないわ。ただ、私たち3人が同じ状況なのは面白いわね」
グランドスラムと他の大会を比べてバーティは「1週間の大会の方が流れを掴みやすいかもしれないわね。毎日プレーするから、ウォーミングアップ、練習、プレーというリズムを作りやすいの。でも2週間というのは、集中力を維持して自分のやりたいことを具体的に考え続けるにはとても長い期間だわ。それに、グランドスラムは最高クラスのテニス選手たちが一堂に会して、お互いを打ち負かそうとする大会よ」と分析。そして「私たち3人にとってハードコートのグランドスラム優勝がそう遠くない未来だといいわ。とにかくそれに向けてひたすら努力して、大会に出て、少しでも勝ち進む。それを繰り返すしかないわね」と付け加えている。
3人が口を揃えるように、ハードコートのグランドスラム制覇は時間の問題かもしれない。バーティ、ハレプ、ムグルッサはともに今年の「全米オープン」で3回戦まで勝ち進んでいるが、その中の誰かがいち早くこの状況を脱するのだろうか。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ウィンブルドン」でのバーティ
(Photo by Peter Nicholls - Pool/Getty Images)