いよいよ開幕となった今年最後のグランドスラム、「全米オープン」(アメリカ…
いよいよ開幕となった今年最後のグランドスラム、「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)。世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が今大会で優勝すれば、1969年のロッド・レーバー(オーストラリア)以来となる年間グランドスラムを達成することになる。【特設サイト】「全米オープン」試合結果、ドローなどまとめてお届け!
ラファエル・ナダル(スペイン)とロジャー・フェデラー(スイス)が不在の中、王者ジョコビッチの前には、上り調子のダニール・メドベージェフ(ロシア)やアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)といった若手スター選手らが立ちはだかることになるだろう。
その他にも、これまでに北米シーズンで好成績を残している選手たちは数多くいる。スポーツウェブメディアSportskeedaが過去3年間の北米シーズンの戦績を元に、今年の「全米オープン」で勝ち残る可能性の高い8選手をピックアップし、パワーランキングを作成した。このランキングは、北米で行われた各大会での獲得ポイントを元に、2021年のポイント×1+2020年のポイント×0.5+2019年の獲得ポイント×0.25の数式を用いて計算されている。ただし、シード選手が有利となることを避けるため、16強到達以降のポイントのみを用いている。
8位 パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)
ナダル不在のスペイン勢を率いるカレーニョ ブスタは、現在世界ランキング12位。昨年の「全米オープン」では自身2度目の準決勝進出を果たし、その途中でジョコビッチ(失格による敗退)やデニス・シャポバロフ(カナダ)を下して勝ち上がった。「東京オリンピック」で銅メダルを獲得した後は、「ATP1000 シンシナティ」で準々決勝に進出。今年も昨年と同様の好成績を残すことが期待されていたが、1回戦で身長198cmのビッグサーバー、マキシム・クレッシー(アメリカ)に44本ものサービスエースを浴びせられ、7-5、6-4、1-6、4-6、6-7(7)という激闘で4度のマッチポイントを凌がれ、初戦敗退となってしまった。
7位 ヤニク・シナー(イタリア)
8月初めの「ATP500 ワシントンDC」で優勝を飾ったシナーが7位にランクイン。ワシントンDCでは1週間ずっと調子を落とすことなく、若手選手を次々と倒した。その後の大会ではワシントンDCほど良い結果を残せていないが、「全米オープン」で大きな脅威となることは間違いない。
6位 ライリー・オペルカ(アメリカ)
今年は飛躍のシーズンとなっているオペルカが6位となった。8月28日に24歳になったオペルカは力強いプレーが強みで、ハードコートでの活躍が目立っている。今年最後のグランドスラムも自信を持って参戦するはずだ。オペルカが特に素晴らしい活躍を見せたのが「ATP1000 トロント」で、ニック・キリオス(オーストラリア)やステファノス・チチパス(ギリシャ)を破り決勝に進出した。「全米オープン」では、初めて2週目まで残ることを目標としている。
5位 アンドレイ・ルブレフ(ロシア)
「東京オリンピック」と「ATP1000 トロント」では思うように結果を残せなかったルブレフだが、「ATP1000 シンシナティ」では本来の調子を取り戻し、決勝まで勝ち残った。この勢いを保ったまま「全米オープン」に臨めるかが鍵となる。「全米オープン」ではこれまでに、2017年と2020年にベスト8、2019年には4回戦進出を果たしている。
4位 ノバク・ジョコビッチ(セルビア)
今シーズン、グランドスラム3連勝のジョコビッチだが、今年の北米シーズンに全く出場していないため、このパワーランキングでは4位となった。優勝大本命とはいえ、ここ2年間「全米オープン」では準々決勝にも進めていないことを考えると、油断はできない。2019年は試合途中で棄権、2020年は線審にボールを当ててしまったため失格となり、いずれも4回戦で姿を消している。
だがそこは世界王者のジョコビッチ、過去2回の「全米オープン」での悔しさを糧に4度目の優勝を狙ってくるだろう。これまでもここでは安定した成績を残しており、体調が万全であれば彼を止めるのは至難の技となる。
3位 ステファノス・チチパス(ギリシャ)
ランクインしている選手の中で、北米シーズンでここ数年一貫して好成績を残している選手の1人がチチパスだ。昨年と今年の「ATP1000 シンシナティ」、そして今年の「ATP1000 トロント」と、マスターズ3大会でベスト4進出を果たした結果、パワーランキング3位にランクインした。だが「全米オープン」ではまだ3回戦を突破したことがなく、本来の実力が発揮できていない。上り調子で「全米オープン」を迎えることが出来ている今年こそは2週目まで勝ち残れるか、期待を持って見守りたい。
2位 アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)
昨年の「全米オープン」では優勝まであと一歩及ばず、悔しい思いをしたズベレフ。当時世界ランキング3位のドミニク・ティーム(オーストリア)に、フルセットの接戦の末に逆転負けを喫した。だが今年のズベレフは正に絶好調。「東京オリンピック」では準決勝でジョコビッチを下して、金メダルを獲得。次に出場した「ATP1000 シンシナティ」でも優勝を飾っている。今年、自身初のグランドスラム優勝を達成する可能性は十分にある。
1位 ダニール・メドベージェフ(ロシア)
メドベージェフは2019年の「ATP1000 シンシナティ」と今年の「ATP1000 トロント」で優勝、2019年の「全米オープン」で準優勝と、ここ数年の北米シーズンの好成績で見事1位の座を獲得。今年の「全米オープン」前哨戦でも、「ATP1000 トロント」で優勝、「ATP1000 シンシナティ」で準決勝進出と、調子の良さを伺わせる内容だ。今年、ジョコビッチの最大のライバルとなるのはメドベージェフかもしれない。
その他に、ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)やグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)などのベテラン選手、そしてシャポバロフやフベルト・フルカチュ(ポーランド)、キャスパー・ルード(ノルウェー)ら若手も注目だ。彼らが番狂わせを演じることになれば、今年の「全米オープン」はさらに面白くなるだろう。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2019年「全米オープン」での(左)メドベージェフ、(中)チチパス、(右)ズベレフ
(Photo by TPN/Getty Images)(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)(Photo by Chaz Niell/Getty Images)