フリースタイルフットボール日本一決定戦「Japan Freestyle Football Championship 2021 supported by COMP(JFFC 2021)」が、8月28日(土)に東京・WARP SHINJUKUで…

フリースタイルフットボール日本一決定戦「Japan Freestyle Football Championship 2021 supported by COMP(JFFC 2021)」が、8月28日(土)に東京・WARP SHINJUKUで開催。Hiro-Kが決勝で大会3連覇中のKo-sukeを下し、初優勝を果たした。

今大会は、オンライン予選を勝ち抜いた16名が出場。当初は有観客開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて無観客開催となった。それでも会場は、出だしから多いに盛り上がりを示す。トップ16の1試合目で、優勝候補・Hiro-Kと昨年のファイナリスト・Ibukiが激突。Hiro-Kはオールラウンド、Ibukiはクリッパーストールを主軸としたフローで攻めたが、Ibukiに初戦特有の硬さが垣間見られる。対するHiro-Kは持ち前の安定感を生かし、2-1で勝利した。


Hiro-K/Photo by Kazuki Murata

トップ8では、そのHiro-K(愛媛県出身)とYu-ri(徳島県出身)の四国勢対決が実現。Yu-riが変則系のエアームーブで仕掛けたが、Hiro-Kは相手のボールも巧みに扱うなど余裕を見せる。豊富なバリエーションを呈したHiro-Kが、2-1と競り勝った。また、KazaneとKo-sukeのバトルは、オリジナリティを一思いに見せ合う。ハイレベルなムーブの応酬で、互いに笑みが絶えず。今大会のベストバウトと言っても過言ではない熱戦は、Ko-sukeが2-1で勝ち進んだ。


Ko-suke/Photo by Kazuki Murata

トップ4ではHiro-KとLeonが対戦。Leonが音楽に合わせたムーブで勢いづいたが、Hiro-Kの朽ちることのない安定感が上を行く。Hiro-Kが3-0のストレート勝ちで、3大会ぶりの決勝に進出した。

また、YoとKo-sukeの一戦は、Yoが2ターン目の締めにビッグムーブを持ち込むが、惜しくも決まらず。Ko-sukeもミスは少なくなかったが、完成されたフローで確実にジャブを打つ。2017年大会の決勝ではYoが勝利したが、Ko-sukeが2-1でリベンジを果たし、Hiro-Kが待つ決勝に駒を進めた。


Yo/Photo by Kazuki Murata

決勝はKo-suke vs Hiro-Kとなった。同カードは2018年大会の決勝でも行なわれており、Ko-sukeが勝利している。先攻のHiro-Kは、リベンジの重圧もあってか、やや安定感を欠く。それはKo-sukeも変わらず、王者としてのプレッシャーが見え隠れした。終始拮抗したバトルが続くも、Hiro-Kは随所で決勝まで温存したムーブを決める。どちらに転んでも不思議ではなかったが、ジャッジの熟考の末、Hiro-Kが頂点に立った。


Ko-sukeは2018年大会から続く連覇が3でストップ。Hiro-Kは2014年に前身の「Red Bull Street Style Japan Final」で日本一に輝いているが、JFFCでは初優勝となった。Hiro-Kは11月、スペインで開催予定の「Red Bull Street Style 2021 World Final」に日本代表として出場する。なお、Women’s Edition(女子部門)はmiu、Kids Edition(小学生部門)はあらたが優勝している。

Hiro-K 優勝者インタビュー

配信を見てくれた皆さんの中には、そこまでフリースタイルフットボールに詳しくない方も多くいると思います。それぞれの選手を応援しているファンが集まっていて、自分の好みで「この人が優勝だろう」と思っているはずです。その人が優勝で間違いはなくて、結果として僕が優勝しましたが、フリースタイルは勝った選手が偉いわけではありません。個性に優劣はないので、もし「こいつのほうが絶対にヤバかった」と思った選手がいたら、直接的に「あなたが優勝だ」と言ってあげてほしいです。

僕は何度もKo-sukeに負けていて、そういった言葉に励まされて練習してきました。その一言一言が選手を育てると思うので、「良く頑張ったね」「かっこよかったよ」でも良いので言ってあげてください。今はKo-sukeのほうが上を行っていますが、勝ったり負けたりを繰り返していた時代もありました。その頃は胸を張ってライバルと言えましたが、ここ数年は負け続けています。Ko-sukeも一人で寂しがっているというか、勝ち負けを繰り返していかないとリスペクトが伝わらないのではないかと、負い目を感じていた部分がありました。今日はたまたまでも勝てたので、Ko-sukeに強く当たれそうで嬉しいです。


大会結果

優勝:Hiro-K
準優勝:Ko-suke
3位:Yo

■Women’s Edition(女子部門)

優勝:miu
準優勝:hafuri

■Kids Edition(小学生部門)

優勝:あらた
準優勝:Shihaya


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