30日からいよいよ開幕する「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)。昨年は新型コ…

30日からいよいよ開幕する「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月30日~9月12日/ハードコート)。昨年は新型コロナウイルスの影響で無観客で開催されたが、今年は初日から100%の観客収容率とすることが決まっている。しかし、ニューヨークで行われるシーズン最後のグランドスラムには、残念ながら前回王者をはじめ何人かのビッグネームが欠場となる。そんな「全米オープン」をお休みする主な顔ぶれをご紹介しよう。【ドロー表】錦織、ジョコビッチ出場!「全米オープン」男子シングルス【ドロー表】大坂、バーティ出場!「全米オープン」女子シングルス

まずは、昨年アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)との熱戦を制してグランドスラム初優勝を飾ったドミニク・ティーム(オーストリア)。「ウィンブルドン」も欠場することになった右手首の怪我からまだ回復していないとして、「全米オープン」開幕まで2週間を切ったタイミングで、同大会からの棄権と、今季の残りシーズンはプレーしないことを発表した。長引く怪我は手術する可能性もあるとしている。

そのティームに続いて「全米オープン」からの棄権とシーズン終了をファンに報告したのは、現在世界ランキング5位のラファエル・ナダル(スペイン)。およそ1年にわたり足の怪我に苦しんでいることによって「自分が望むようなテニスができない状況」だとして、8月頭に出場した「ATP500 ワシントンDC」を最後に再び離脱している。

ナダル、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とグランドスラム歴代最多優勝回数(20回)で並ぶロジャー・フェデラー(スイス)も欠場者の一人。「ウィンブルドン」をはじめとしたグラスコートの時期に膝を悪化させてしまったとして、8月半ば、昨年2度手術した膝に再びメスを入れることを明かした。

元世界女王のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)も欠場。「ウィンブルドン」で芝に足を滑らせて痛めたハムストリングをしっかり治すため、プレーは控えることにしたと説明している。これによってセレナは、グランドスラムの優勝回数が歴代最多24回のマーガレット・コート(オーストラリア)の記録まであと1回に迫っているが、2017年の「全豪オープン」以来の優勝はまたもやお預けとなることに。

そのほかにも、セレナの姉で「全米オープン」にはワイルドカードで出場するはずだったビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)、2016年のチャンピオンであるスタン・ワウリンカ(スイス)、元世界3位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)などが怪我を理由に休むと決断。また、世界6位で2020年「全豪オープン」覇者のソフィア・ケニン(アメリカ)は、ワクチンを打っていたにもかかわらず新型コロナで陽性になったとして、2015年から毎年出場していた「全米オープン」を欠場する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年の「全米オープン」でのティーム

(Photo by Al Bello/Getty Images)