今週開催されている「ATP250 ウィンストンセーラム」(アメリカ・ウィンストンセーラム/8月22日~8月28日/ハード…

今週開催されている「ATP250 ウィンストンセーラム」(アメリカ・ウィンストンセーラム/8月22日~8月28日/ハードコート)のベスト4が出揃ったが、最年長が27歳、あとは22歳が2人と18歳が1人というフレッシュな準決勝となった。ATP(男子プロテニス協会)公式サイトが報じている。【ATPツアー】男子の試合結果、ニュース、ランキングなどまとめてお届け!【実際の動画】信じられない!アルカラスの驚異の身体能力が生んだスーパープレー

4人の中でたった1人残ったシード選手となったのが最年少のカルロス・アルカラス(スペイン)だが、彼は第15シードという低いシードだ。とはいえ先月「ATP250 ウマグ」で、2008年の錦織圭(日本/日清食品)以来最年少での優勝を遂げたアルカラスは、わずか18歳にして早くもツアー2つ目のタイトルを狙っている。現在世界ランキング54位のアルカラスは、準々決勝で世界65位のマルコス・ギロン(アメリカ)を7-6(2)、6-2のストレートで下し、ツアー3度目、ハードコートでは初めてのベスト4進出を決めた。

そのアルカラスと準決勝で対戦するのは、世界90位、22歳のミカエル・イーメル(スウェーデン)。イーメルは2回戦で第11シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)を、そして準々決勝で第13シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)を6-7(2)、6-2、6-3の逆転で下している。

ベスト4で最年長の27歳、世界63位のイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)は、2回戦で第6シードの元全米王者マリン・チリッチ(クロアチア)を、3回戦で第9シードのヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を、そして準々決勝では第1シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)を7-6(2)、6-3のストレートで撃破。イバシカがベスト4に進出するのは今季2度目で、春の「ATP250 ミュンヘン」では、準々決勝で当時世界6位だったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を倒している。そして今回の準決勝の相手となるのは、奇しくもミュンヘンの1回戦で勝利を挙げた相手のエミル・ルースブオリ(フィンランド)だ。

22歳のルースブオリは、2回戦で第5シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を、3回戦で第12シードのブノワ・ペール(フランス)を、そして準々決勝で第14シード、元世界7位のリシャール・ガスケ(フランス)を7-6(5)、6-1で破っての勝ち上がり。ガスケは第1セットで先にリードを奪い、5-4でサービング・フォー・ザ・セットとしていたが、ルースブオリがそこでブレーク。タイブレークでセットを落とすと、明らかに高温多湿のコンディションに苦しんでいたガスケは、第2セットを一方的に取られる結果となった。

前述の通り、アルカラスには既に1度優勝経験があるが、あとの3人にとっては勝てばツアーレベルで初の決勝進出となる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP250 メルボルン1」でのアルカラス

(Photo by Jonathan DiMaggio/Getty Images)