野球日本代表「侍ジャパン」の千賀滉大投手が第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝、アメリカ戦(ドジャースタジアム)で同点の7回から2番手で登板。8回1死二、三塁でA・ジョーンズの内野ゴロの間に失点して敗戦投手となったものの…

野球日本代表「侍ジャパン」の千賀滉大投手が第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝、アメリカ戦(ドジャースタジアム)で同点の7回から2番手で登板。8回1死二、三塁でA・ジョーンズの内野ゴロの間に失点して敗戦投手となったものの、7回先頭から4者連続三振を奪うなど圧巻の投球を見せた。

■11回1失点16K、侍ジャパンの投手陣支えた24歳

 野球日本代表「侍ジャパン」の千賀滉大投手が第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝、アメリカ戦(ドジャースタジアム)で同点の7回から2番手で登板。8回1死二、三塁でA・ジョーンズの内野ゴロの間に失点して敗戦投手となったものの、7回先頭から4者連続三振を奪うなど圧巻の投球を見せた。

 WBCでは登板前まで9イニング連続無失点中。WBCでの侍ジャパンの連続無失点では前回13年の前田健太(当時広島)に並び最長タイ10回とした。育成選手出身ながらも「お化けフォーク」と呼ばれる落差のあるフォークを武器にシンデレラ・ボーイとなったが、今大会で学んだことがあるという。

「マウンドは雨で滑りましたが、その中でも投げられた。自分がこんなにも集中できるんだ、と思えたことは良かった。普段より打者に向かっていけていた。(マウンドでは)何も考えていなかった。とにかく抑えることだけ。これが集中力なんだと思いました」

■「もう少し成長できる」―

 8回は1死一塁からキンズラーに甘く入ったスライダーを痛打されて左中間二塁打。続くA・ジョーンズの三ゴロの間に勝ち越し点を許し、今大会初失点が黒星につながった。

「大事なところでもミス。ミスをしてはいけない場面でミスしない投手になれば、チームを支えていける投手になれる。そういう投手になれたら」

 右腕はそう課題を口にした。

 4試合、計11イニングで1失点のみ。投球回を上回る16三振を奪うなど世界へインパクトを残した。「ここまで僕が集中できたことに自信を持てば、もう少し成長できる」。まだ24歳。今後の成長が楽しみだ。