ラグビーの聖地・菅平で夏合宿を行っている早大。時折雨も降り出すような不安定な天候の中で、早大は帝京大Dと対戦した。試合…

 ラグビーの聖地・菅平で夏合宿を行っている早大。時折雨も降り出すような不安定な天候の中で、早大は帝京大Dと対戦した。試合開始直後は両チームが1本ずつトライを取り、互角の戦いになると思われた。しかし、そこから自らのミスが相次ぎ、帝京大に連続で得点を奪われてしまう。後半もディフェンスの時間が長くなり敵陣に攻め入ることができず、多くの連続失点を許し、7−46で帝京大に敗北した。

 

早大の選手たちにとってこの夏合宿は、上のカテゴリに上がるためのアピールの場でもあるため、貴重なこの機会で自分の強みを表現したいところ。前半1分、早大は相手のラインアウトからスピード感のある展開についていけず失点してしまうが、早大も反撃を見せる。前半14分、パスを受けたフッカー渡辺駿斗(商2=東京・早実)がゴールラインまでの10メートルを駆け抜けトライ。しかし、「BKがゲインした時のリアクションが遅くてチャンスを生かしきれなかった」(WTB佐々木奎介、社4=東京・早大学院)と話すように、その後は少ない好機を得点に結びつけることができない。点が取れないままディフェンスでも粘り切れずに相手に2本のトライを許してしまい、前半を7―22で終えた。


 今試合唯一のトライを決めたフッカー渡辺

 後半早大は、積極的なタックルで必死に帝京大の攻撃を防ぐ。メンバーを入れ替えながら粘りを見せていたが、後半11分にディフェンスラインに生まれた穴を突かれ失点。思うようなプレーができない早大は、途中出場のCTB岡本大輝(スポ2=東京・本郷)を中心に「一本取ろう」など声を出し合い、互いを鼓舞する。しかし、アタックの場面となっても肝心なところでパスミスが続き、自陣から抜け出すことができない。試合終了間際にはラインアウトから組まれたモールを止め切ることができずに、3連続トライを献上。反撃の機会も得られず、7―53でノーサイドとなった。


 ボールキャリーするFB京山秀勇(人2=福岡・東筑)

 

この試合の反省点は、「自分たちが練習してきたラグビーをすることができなくて、結局相手の得意なラグビーに持っていかれてしまった」(ロック佐土原脩、基幹理工2=埼玉・早大本庄)ことだ。帝京大のアタックを止めきれなかったことや、攻撃のチャンスを自らのミスで失ってしまったことはこれから改善しなければならない。昨年は新型コロナウイルスの影響で、夏合宿は中止となっていた。「今回合宿に来て、コーチや監督方からチャンスがすごく与えられている」と佐土原が話すよう、2年ぶりに行われる夏合宿で得られる実戦の機会は貴重だ。それぞれの選手がそれぞれのカテゴリで上を目指している。Dチームの成長が全体のチーム力を底上げすることは間違いない。この夏の経験が早大ラグビー蹴球部全体を強くするだろう。

(記事 内海日和、写真 小野寺純平、塩塚梨子)

コメント

WTB佐々木奎介(社4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 FWがディフェンスを頑張ってくれていたのですが、BKがそれに応えられなかったといいますか、それを生かせなかったので、負けました。

――今試合はチームでどのようなことを意識しましたか

 『リアクション』というテーマで、抜けた人に対するリアクションだったり、相手に抜かれた時のリアクションをテーマにしていました。しかし、BKがゲインした時のリアクションが遅くてチャンスを生かしきれなかったところが反省点だと思います。

――個人としてはどのようなことを目標にしていましたか

 ゲームキャプテンとして『リアクション』を誰よりも体現すると同時に、コールのところでチームが苦しい時間にコールを出そうと思って、ピッチに入りました。

――最後の夏合宿ですが、この夏合宿の目標を教えてください

 今チームがABCDEとある中で、やはりAのカテゴリに入ることが目標です。

ロック佐土原脩(基理2=埼玉・早大本庄)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 チーム全体として攻めることができていましたが、やはり個々のスキルがまだ全然足りないなと感じました。チームで今まで積み重ねてきたことが、完全に出し切ることができなかった試合だったので、次の流経大戦に向けて頑張っていきたいです。

――今日の試合を通して挙げられた反省点や課題はなんでしょうか

 自分たちが練習してきたラグビーをすることができなくて、結局相手の得意なラグビーに持っていかれてしまって負けたことが反省点です。今まで練習してきた自分たちのラグビーを次の試合で反省を生かしたいと思います。

――先ほど挙げた課題を改善するために具体的に何に取り組みますか

 やはり、チームメート同士のコミュニケーションはしっかりとって、全体で意思疎通が取れた状態で試合に臨んでいければと思います。

――中盤にビックゲインをしましたが、そのシーンを振り返っていかがですか

 ボールキャリーをして、(相手のディフェンスを)抜けたので、そこの部分のスキルは良かったと思います。でも、そのあとに岡本(大輝、スポ2=東京・本郷)から声がかかったのですが、それに対して反応してパスを出すことができなかったことが課題として残っています。ビッグゲインした後もパスをつなげてトライまでもっていけるようにしたいです。

――はじめての合宿ですが意気込みを教えてください

 昨年のコロナ渦で試合ができなくて、今回合宿に来て、コーチや監督方からチャンスがすごく与えられていると思うので、これを機に自分のアピールをして上のチームに上がっていきたいです。

 

ジュニア夏季オープン戦
早大スコア帝京大
前半後半得点前半後半
2231
合計53
【得点】▽トライ 渡辺 ▽ゴール 鳥海 
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号名前学部学年出身校
米澤 結人スポ2東京・国学院久我山
渡辺 駿斗商2東京・早実
山野 裕都教2東京・早実
松下 慶伍教2東京・早実
佐土原 脩基理2埼玉・早大本庄
折戸 健介法1東京・早実
深堀 雅聡スポ1福岡・東筑
永井 新之助スポ1東京・早実
清水 一志社3東京・早実
10鳥海 雄図教2東京・早実
11五十嵐 心之介社2埼玉・早大本庄
12木村 晴スポ2北海道・函館ラ・サール
13下原 一輝文構4東京・早大学院
14清 透馬商1茨城・茗渓学園
15◎佐々木 奎介社学4東京・早大学院
リザーブ
16佐々木 柊スポ1東京・本郷
17下間 元貴スポ2秋田
18平山 貴喜スポ3北海道・函館ラ・サール
19岡村 圭悟スポ1東京・本郷
20梅澤 未遊法3東京・早大学院
20’宮本 大生文構2埼玉・早大本庄
21清水 翔大文1東京・早実
21’桝谷 連太郎スポ1東京・本郷
22中谷 波一土人科1東京・本郷
22’岡本 大輝スポ2東京・本郷
13’内山 凛太郎スポ1新潟
23西浦 剛臣社学1Hamilton Boy’s
23’京山 秀勇人科2福岡・東筑