香港は来月、パキスタン・イスラマバードで行われる予定だったデビスカップ・グループⅡ・2回戦の対パキスタン戦を、治安に関する懸念を理由に挙げて棄権することを決めた。  国際テニス連盟(ITF)は、香港の決断を「遺憾に思うとともに…

 香港は来月、パキスタン・イスラマバードで行われる予定だったデビスカップ・グループⅡ・2回戦の対パキスタン戦を、治安に関する懸念を理由に挙げて棄権することを決めた。  国際テニス連盟(ITF)は、香港の決断を「遺憾に思うとともに、敬意を持ちつつも同意できない」との見解を表明した。  デビスカップ委員会は、4月7日から9日に行われるデ杯の会場を首都のパキスタン・スポーツ・コンプレックスに決めていた。同国は2月の対イラン戦も同じ場所で行っていた。  対香港戦が不戦勝となった今、パキスタンは3回戦で、フィリピンかタイと対戦する。  ITFは、香港の試合放棄が違反を犯したことになるか否かを見定めるため、ITFの裁決委員会がこの一件を審議検討することになる、とも述べた。  パキスタンの過激派は、ここ10年にわたり、パキスタンで数々の攻撃を実施し、警察や準軍事組織隊員を含め、何千という人々を殺害してきた。(C)AP