第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でアメリカが侍ジャパンを破り、初の決勝進出を決めた。21日(日本時間22日)にドジャースタジアムで行われた一戦で2-1と1点差のリードを死守しての勝利。終盤まで1-1と均衡した展開が続く中、…

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でアメリカが侍ジャパンを破り、初の決勝進出を決めた。21日(日本時間22日)にドジャースタジアムで行われた一戦で2-1と1点差のリードを死守しての勝利。終盤まで1-1と均衡した展開が続く中、8回に勝ち越して競り勝った。先制打を放ったマカチェンは決勝進出に「大きな意味を持つ」と充実の表情を浮かべた。

■決勝でプエルトリコと激突へ「この仲間で新たな歴史を築きたい」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でアメリカが侍ジャパンを破り、初の決勝進出を決めた。21日(日本時間22日)にドジャースタジアムで行われた一戦で2-1と1点差のリードを死守しての勝利。終盤まで1-1と均衡した展開が続く中、8回に勝ち越して競り勝った。先制打を放ったマカチェンは決勝進出に「大きな意味を持つ」と充実の表情を浮かべた。

 悪天候の中のゲームで日本の投手陣を攻めあぐねた米国だが、要所で勝負強さを見せて粘る日本を振り切った。

 侍ジャパン先発の菅野に3回まで無得点に抑えられたが、4回に名手菊池のミス絡みで2死一、二塁とチャンスを作ると1打席目で遊ゴロに倒れていたマカチェンが左前適時打を放ち、先取点を奪った。

 1-1と追いつかれた後の8回には好投していた2番手・千賀から連打で1死二、三塁と勝ち越し機を作ると、アダム・ジョーンズの三ゴロの間に三塁走者のクロフォードが生還。この場面も三塁の松田にミスが出ており、アメリカは日本が見せた隙を着実に得点へとつなげた。

 8回裏には準決勝から合流したメジャー屈指の守護神マランソンが登板したが、2死一、二塁とピンチを招くと、すかさずニシェクに交代。右腕は筒香をライトフライに打ち取り、点を与えなかった。最後は7番手グレガーソンにつなぐ継投で1点差を死守。日本に反撃を許さなかった。

■マカチェン、「誰がいない、ということではなく、誰がいる、ということが大事」

 先制打を放ったマカチェンは試合後、日本の投手陣について「正直なところ、詳しくは知らない相手だった。先発投手のビデオを少し見た。ただ、野球は野球だ。目の前のことに集中していった」と振り返り、初の決勝進出に「こういった場に立てる機会を得ることができて、素晴らしいよ。あと1勝だ」と興奮気味に語った。

 今回の代表チームはメジャーのトップ選手を揃えているが、欠場したスター選手も少なくない。それでもマカチェンは「誰がいない、ということではなく、誰がいる、ということが大事だと思う」と現メンバーに自信をにじませ、「将来、これを機にもっと他の選手も参加してくれればと思うし、再び優勝争いができればと思う」と願った。

 アメリカはこれまで2009年の第2回大会で4強進出を果たしたのが最高で、決勝進出は初めて。マカチェンは「大きな意味を持つよ。楽しみな一戦であり、大きな経験となるだろう。一瞬一瞬を楽しみたい。この仲間で新たな歴史を築きたい」と強い意気込みを口にする。

 22日(同23日)の決勝の相手は前回準優勝のプエルトリコ。どちらが勝っても初の栄冠だ。2次ラウンドでの対戦では6-5でプエルトリコが勝利。果たしてアメリカはそのリベンジを果たし、頂点に立つことができるか。