テニスの元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)は、先週の土曜日にSNSで動画を公開し、右膝をもう一度手術する必要がある…

テニスの元世界王者ロジャー・フェデラー(スイス)は、先週の土曜日にSNSで動画を公開し、右膝をもう一度手術する必要があることを明かした。ファンには残念な知らせだが、フェデラー曰く「何ヶ月も」コートには出られなくなるそうだ。これまでに膝を3度手術しており、先日40歳になったフェデラーの今後について心配する声もある。スポーツウェブメディアSportskeeda他、複数メディアが伝えている。【関連記事】フェデラーがSNSで再手術を報告。全米オープン欠場【関連記事】フェデラーの両親が語る「こんなに成功するとは思ってもみなかった」

ニック・キリオス(オーストラリア)はInstagramで「良くなって、GOAT(Greatest of All Time=史上最強)」と投稿し、フェデラーを応援。同じく膝の怪我からの復帰を目指しているフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)も「アミーゴ、うまくいきますように!僕たちは復帰する」とフェデラーの動画にコメントした。

また先日「ATP1000 トロント」で優勝したダニール・メドベージェフ(ロシア)も、優勝後の記者会見でフェデラーの復帰を願っていると話した。「僕たち皆彼のプレーを見るのが好きなんだ。ツアーでまた彼の姿を見られることを願っている。彼もそれを望んでいると思うから。皆もそれを望んでいる。早く回復できるように祈っているよ」

さらに引退した名選手も、フェデラーの決断に反応した。元世界ランキング1位で、フェデラーと何度も大舞台で戦った同世代のアンディ・ロディック(アメリカ)は、4回目の膝の手術から復帰するフェデラーには厳しい道程が待っていると語った。

「これまでにも膝の手術を受けているから、彼は復帰の道程が分かっている」とロディック。「(最近)彼はあまり動けておらず、僕たちが知っているロジャーじゃなかった。その状態でもう1回膝の手術を受けて、試合に出られない期間を経て復帰するということは、言うまでもなく厳しい戦いになると彼も承知の上だ」

ロディックはテニス界最高と称される選手が身体的に苦闘する姿を見るのは辛かったと語った。それでもフェデラーが復帰を果たし、自身がベストと考えるタイミングで引退できることを願っていると続けた。

「僕たちには忍耐が必要だ。テニスの象徴と言われる人たちが、怪我が理由で引退してしまうのを見るのは辛い。僕は本当に彼が復帰して、彼の望むタイミングで辞めることができればいいと願うよ。彼がかつてのように良い状態であるかどうかは、僕は気にしない。現時点ではそれは僕には重要じゃない。重要なのは、彼が望む時にサヨナラを言えることだ」

更にロディックは、フェデラーが長いキャリアの中で一度も試合途中で棄権したことがないことに触れ、フェデラーが常日頃から体のケアに気を使っていることを強調した。

「フェデラーが40歳だということを事実として認めなければね。これまで彼の体は素晴らしい状態をキープしてきた。それからもう一つ言っておかなければいけないのは、スポーツの歴史の中でも驚くべき記録なんだけど、彼は途中棄権をしたことが一度もないんだ」

ロディックは、今年の「ウィンブルドン」準々決勝のフベルト・フルカチュ(ポーランド)との対戦で、フェデラーが第3セットで圧倒されていたにも関わらず棄権をしなかったことについても触れた。フェデラーが最後までプレーしたのは、フルカチュに勝利の瞬間を味わって欲しかったからではないかとロディックは考えている。

「フェデラーは第3セット0-6でフルカチュに負けた。史上最強の選手と呼ばれながら、他の選手から勝利の瞬間を奪わない。それは尊敬に値するよね」

「何ヶ月か」コートに戻れないと語ったフェデラー。だが戻って来てくれると言う限り、ファンは待ち続けることだろう。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年の「全豪オープン」でのフェデラー

(Photo by Quinn Rooney/Getty Images)