8月22日、小倉競馬場でGⅢ北九州記念(芝1200m)が行なわれる。 このレースは波乱の結果になることが多いのが特徴だ…

 8月22日、小倉競馬場でGⅢ北九州記念(芝1200m)が行なわれる。

 このレースは波乱の結果になることが多いのが特徴だ。昨年は8番人気のレッドアンシェルが勝利し、10番人気のアウィルアウェイが3着。2017年は3番人気→14番人気→15番人気の決着で3連単107万8270円と100万超え、さらに2014年は8番人気→13番人気→17番人気の決着で3連単395万3810円と、ケタ違いの波乱決着となった。

 このレースの好走馬には数多くの傾向がある。過去10年のデータを元に主なものを挙げると以下のような傾向が浮かび上がった。

(1)馬券に絡んだ30頭中24頭が7月以降に出走あり
(2)馬券に絡んだ30頭中24頭が小倉芝で勝利あり
(3)馬券に絡んだ30頭中9頭が前走アイビスサマーダッシュ
(4)前走条件戦勝ち馬は7頭が馬券絡み
(5)前走条件戦で敗れた馬は馬券絡みなし
(6)4歳牝馬が2勝、2着1回、3着5回の好成績
(7)過去5年連続で6歳以上馬が馬券に絡んでいる

 この傾向にいくつか当てはまる馬として、筆者がもっとも気になる存在がボンボヤージ(牝4歳/栗東・梅田智之厩舎)だ。



前走のマレーシアCで勝利したボンボヤージ

 上記の傾向では(1)(2)(4)(6)の4つに当てはまる。前走のマレーシアC(3勝クラス、小倉/芝1200m)は、1分06秒9の好タイムで2着に1馬身1/4差をつけて快勝。そのレースを含め、小倉では3戦して2勝、2着1回と得意にしている。

通算成績は12戦4勝だが、1200mに限ると7戦4勝。2走前の淀屋橋S(阪神)こそ12着と敗れたが、馬券に絡んでいるのはすべて1200m戦であり、"1200mのスペシャリスト"と言えるだろう。

 血統的にも魅力十分だ。父ロードカナロアは、GⅠスプリンターズSなど芝1200m戦5勝を含め、GⅠを6勝した歴史的名馬。種牡馬としてもアーモンドアイなど数々の名馬を送り出しており、今年もダノンスマッシュがGⅠ高松宮記念を勝っている。さらに7月4日には、ファストフォースが今回と同じ小倉競馬場の芝1200mで開催されたGⅢCBC賞で、JRAレコードタイム1分06秒0を樹立。スプリント戦線の実績を着々と重ねている。

 ボンボヤージの1歳上の全兄ファンタジストも、小倉/芝1200mで行なわれた2018年のGⅢ小倉2歳Sを勝利。残念ながら2019年秋のレース中に急性心不全を発症してこの世を去ったが、兄が天に召された1週前に初勝利を挙げたボンボヤージが、着実に力をつけて重賞タイトルが手に届くところまで来ている。兄と同じ厩舎で、同じ廣崎利洋オーナーだけに、陣営も「同じ舞台で重賞制覇を」という気持ちが強いだろう。

 もう1頭、大穴候補としてあげておきたいのがコンパウンダー(牡6歳/栗東・石橋守厩舎)だ。ここ4戦は連続で10着以下と冴えない成績なものの、小倉/芝1200mでは7戦して2勝、3着1回とまずまずの成績を残している。

 後方追走から差し脚を伸ばすという脚質の馬だが、北九州記念は同タイプの好走例が多く、前述の昨年3着馬アウィルアウェイは4コーナー14番手からの追い込みだった。スピード自慢が揃ってペースが速くなり、追い込み馬が台頭するのは短距離重賞ではよくあるパターンだ。前述の好走馬の傾向の中で当てはまるのは(2)と(7)の2つだけだが、狙ってみたい存在だ。

 以上、今年の北九州記念はボンボヤージ、コンパウンダーの2頭に期待する。