3月19日、大阪府プラザ阪下にて、日本最大のオートバイによるクロスカントリーレース『JNCC』が開幕。土曜・日曜日ともに天候に恵まれ、砂煙が舞う中でのレースとなった。昨年のランキングトップ3全員が、マシンをスイッチ。今シーズンのチャンピオン…
3月19日、大阪府プラザ阪下にて、日本最大のオートバイによるクロスカントリーレース『JNCC』が開幕。土曜・日曜日ともに天候に恵まれ、砂煙が舞う中でのレースとなった。
昨年のランキングトップ3全員が、マシンをスイッチ。今シーズンのチャンピオン争いを占う意味でもトップライダーの走りに注目が集まった。
チャンピオン小池田猛はKTMの350EXC-FからハスクバーナFE250にメーカー・マシンをチェンジ。あえてライトサイズのマシンを選ぶことで、厳しい環境に身を置き、自らとレースシーン全体を底上げする試み。また、日本唯一のプロ契約ライダーとして、連覇が期待される。
昨年ランキング2位の斉木達也はKTM350SX-Fで、昨年のメインマシン250SX-Fから排気量をアップ。ヤマハの渡辺学はYZ250X。こちらは4ストロークマシンから2ストロークマシンへの乗り換えで、戦闘力をアップする狙いだ。
非常に近しい競技であるオンタイムエンデューロの全日本選手権2015年度チャンピオン釘村忠の参戦や、モトクロスIA馬場大貴が今年はJNCC全戦参加を表明している点も見逃せない。
注目の最高峰COMP AA1クラス、スタートで飛び出したのは石戸谷蓮。スタートの得意な斉木達也は振るわず、クラス最後尾で1コーナーを抜けていった。
レースは、トップ小池田を渡辺学が追う展開。小池田は最後まで危なげない走りで先頭を守り続けチェッカーを受けた。3位以下では斉木達也、鈴木健二、釘村忠が激しいバトルを見せ、釘村は周回を追うごとに渡辺に接近、一時は2番手へ浮上するものの、渡辺の勝負強さが2位を譲らなかった。
FUN-GPクラスでは、井端ノリオが終始トップを走り続けて総合優勝。FUN-WAクラスは昨年のチャンピオン、菅原悠花が優勝。菅原はCOMP-Bにもダブルエントリーし、そこでもクラス優勝しており、さらなる飛躍が期待されるところ。
YZ85LWを駆るわずか13歳の佐々木一晃が、FUN-Dクラスを制したのも注目だ。同じFUN-Dクラスでは4位に12歳の廣田優大が入るなど、JNCCでは着実に若い芽が育ってきている。
渡辺学稲垣正倫
斉木達也稲垣正倫
COMPスタート稲垣正倫
小池田猛稲垣正倫
渡辺学稲垣正倫
釘村忠稲垣正倫
井端ノリオANIMALHOUSE
菅原悠花ANIMALHOUSE
佐々木一晃ANIMALHOUSE
鈴木健二稲垣正倫