やり投げ選手が銀メダルを出品、ポーランドのコンビニ大手が落札 東京五輪の陸上・女子やり投げで銀メダルを獲得したマリア・アンドレイチェク(ポーランド)は、手術費用が必要な子供のためにメダルをオークションに出品して話題となっていたが、この度母国…
やり投げ選手が銀メダルを出品、ポーランドのコンビニ大手が落札
東京五輪の陸上・女子やり投げで銀メダルを獲得したマリア・アンドレイチェク(ポーランド)は、手術費用が必要な子供のためにメダルをオークションに出品して話題となっていたが、この度母国の企業が落札し、その後メダルをアンドレイチェクに返却するという。英専門誌が公式ツイッターで報じている。
アンドレイチェクは6日に行われた女子やり投げ決勝で64メートル61を記録して銀メダルを獲得。その後、手術が必要な母国の幼い男の子の支援を決断し、費用を工面するために獲得した銀メダルをオークションに出品することが海外メディアに報じられていた。
そしてこの度、オークションで母国のある企業がメダルを競り落とし、しかもその上でメダルをアンドレイチェクへと返却するという。
英陸上専門誌「アスリーツ・ウィークリー」公式ツイッターは「マリア・アンドレイチェクは、幼いポーランド人の少年の心臓手術費を工面するために、彼女の五輪銀メダルをオークションに出した。オークションで競り落とした会社『ジャプカ』は、アンドレイチェクにメダルを返還し、手術費を提供することを決断した」と伝えている。
ジャプカはポーランドのコンビニ大手。スペイン紙「ユーロ・ウィークリー・ニュース」によると、オークションに出品を決めたアンドレイチェクは「メダルの真の価値は常に心に留まります。メダルはただの物質でしかありませんが、他の人にとって時に素晴らしい価値を持ちます。この銀はクローゼットでほこりを被る代わりに、人の命を助けられるんです。だから病気の子どもを助けるためにオークションに出そうと決断したのです」などと語っていたという。
英紙「ミラー」によると、必要な手術費用は150万ズウォティ(約4200万円)で、達成までの費用は70万ズウォティ(約2000万円)だった。メダルのオークション開始時は20万ズウォティ(約560万円)が付けられていたという。(THE ANSWER編集部)