20日(日本時間21日)の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝第1戦、プエルトリコ-オランダ戦(ドジャー・スタジアム)を前に、オランダの主砲ウラディミール・バレンティンに注目が集まっている。MLB公式サイトが伝えている。…

20日(日本時間21日)の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝第1戦、プエルトリコ-オランダ戦(ドジャー・スタジアム)を前に、オランダの主砲ウラディミール・バレンティンに注目が集まっている。MLB公式サイトが伝えている。

■21日の準決勝に登場の蘭、バレンティンに熱視線「最も生産性高い打者」

 20日(日本時間21日)の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝第1戦、プエルトリコ-オランダ戦(ドジャー・スタジアム)を前に、オランダの主砲ウラディミール・バレンティンに注目が集まっている。MLB公式サイトが伝えている。

 モリーナやベルトラン、コレア、リンドアといったメジャートップ選手を擁するプエルトリコはここまで無傷の6連勝をマークし、“死の組”と言われた2次ラウンドF組を1位で突破。一方、内野陣にメジャーの若手有望株を揃えるオランダは侍ジャパンに次ぐ2次ラウンドE組2位で準決勝に進出した。

 MLB公式サイトでは両者が激突する準決勝を前に注目ポイントを特集。「ウラディミール・バレンティンとオランダの“ハイオク”打線を止められる存在がいるのか」と問いかけ、「バレンティンに要注意」と熱視線を送っている。

 ヤクルトに所属する32歳の強打者はここまでオランダ打線を牽引。6試合に出場し、22打数13安打、3本塁打、10打点、打率.591、出塁率.654、OPS1.654と驚異の数字を残し、2次ラウンドではMVPにも選出された。プロファー、グリゴリアス、J・スクープ、シモンズ、ボガーツといった好打者がひしめく中、打率、本塁打、打点ともにチームトップ。記事でも「バレンティンはここまで最も生産性の高い打者であり、ミゲル・カブレラ、ノーラン・アレナド、ロビンソン・カノといった存在も上回っていることを実感しなければならない」と、各国が擁するメジャートップクラスの強打者をしのぐ打力を見せていることを指摘している。

■ヤクルト主砲の活躍は「日本のファンは驚かない」?

 また、バレンティンがWBCで活躍することでメジャー復帰のチャンスを得る可能性があること、日本球界で60本塁打の記録を樹立したことなどを紹介。「彼が60本塁打を放ったことを知っている日本のファンからすれば驚くことではないだろう」ともレポートしている。記事の中でバレンティンも「“これが自分にとって最後の打席”という気持ちで挑んでいる」と強い覚悟を滲ませている。

 一方、記事ではオランダの先発投手候補としてマークウェル、ジャージェンス、バンデンハークを挙げ、新たに加わったメジャー屈指の守護神ジャンセンが控えることもレポート。オランダのミューレンス監督は「この成功は、もはや不思議でもなんでもない。選手たちは紛れもないメジャーのスターたちであり、願わくばもう数試合勝利を収めたい」と意気込みを示しているという。

 また、MLB公式サイトはもう一つの見所として両軍の遊撃を務めるプエルトリコ・リンドアとオランダ・シモンズの守備も特筆。プエルトリコについてはコレアが「このメンバーで162試合戦いたいよ。特別な瞬間なんだ。お互いのことが大好きだし、お互いを気にかけ合っている。信じられない時間を過ごしている。全てが終わればスプリング・トレーニングに戻らないといけないけど、これは本当に特別なんだ」と語っていることも紹介し、前回準優勝の強豪も初優勝に向けて闘志を燃やしている様子をレポートしている。

 バレンティンを中心に据えるオランダ打線が火を噴き、初のファイナルに駒を進めるのか。それともプエルトリコが7連勝で2大会連続の決勝進出を果たすのか――。21日の大一番が注目される。