夏の小倉の伝統の一戦、GIII小倉記念(小倉・芝2000m)が8月15日に行なわれる。 夏のハンデ重賞らしく波乱の多い…

 夏の小倉の伝統の一戦、GIII小倉記念(小倉・芝2000m)が8月15日に行なわれる。

 夏のハンデ重賞らしく波乱の多いレースで、3連単ではしばしば高配当が生まれている。特に昨年は、10番人気のアールスターが大金星を挙げて、6番人気のサトノガーネットが2着、13番人気のアウトライアーズが3着に入って、3連単は137万4190円という超高配当をつけた。

 となれば、今年も高配当を狙って穴狙いに徹してみるのも悪くない。そこで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで激走を果たしそうな伏兵馬を探し出してみたい。

 何より魅力的な存在と言えるのは、昨年のレースでアッと言わせたアールスターのような「格下の軽ハンデ馬」だ。他にも、2013年に3番人気で勝利したメイショウナルト、2017年に4番人気で勝ったタツゴウゲキらが1600万下(現3勝クラス)の身でありながら、軽ハンデを生かして好配当を演出している。

 ということで、今年もこのタイプを狙ってみたい。候補となるのは、グランスピード(牡4歳)、スーパーフェザー(せん6歳)、モズナガレボシ(牡4歳)の3頭だ。

 いずれも軽ハンデを生かしての激走ムードが漂うが、ここからさらに候補馬を絞り込んでみたい。



小倉記念での一発が期待されるグランスピード

 小倉記念では浜中俊騎手と和田竜二騎手が過去10年でともに2勝を挙げて、計4度馬券に絡む活躍を見せている。

 こうした騎手の相性も踏まえると、和田騎手が今回騎乗するグランスピードにより食指が動く。同馬は穴馬候補として、強く推したい1頭だ。

 なお、中距離の重賞においてはディープインパクト産駒の活躍が光るが、小倉記念でもそれは一緒。ただ、他の重賞と少し違うのは、人気薄のディープ産駒の好走例が多いことだ。

 ざっと挙げても、2014年に6番人気で2着に入ったマーティンボロをはじめ、2016年に11番人気で優勝したクランモンタナ、同年に6番人気で3着となったエキストラエンド、2017年に6番人気で3着に入線したフェルメッツァ、2019年に6番人気で2着と好走したカデナ、そして2020年に6番人気で2着と善戦したサトノガーネットなどがいる。

 こうした傾向を踏まえると、ディープ産駒のスーパーフェザーも外せない。グランスピードと同じくオススメだ。

 ちなみに、小倉記念では6番人気の好走が目立つ。過去10年で1勝、2着3回、3着2回と、馬券圏内(3着以内)に入っている数は、1番人気をもしのぐ(1番人気は2勝、2着1回、3着1回)。

 そして今年、推奨馬に挙げたグランスピードとスーパーフェザーが6番人気あたりの人気が予想される。この点からも、2頭は"買い"と言える。

 夏競馬もはや後半戦を迎える。秋の大一番に向けて勢いをつけるためにも、ここらあたりで大きな"万馬券"でも当てたいところ。ここに挙げた推奨馬にその夢を託してみてはどうだろうか。