第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で4大会連続の準決勝進出を果たした野球日本代表「侍ジャパン」は18日(日本時間19日)、アリゾナ州メサでカブスと練習試合で対戦し、4-6で逆転負けを喫した。■川崎宗則が練習試合で1安打2盗塁…

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で4大会連続の準決勝進出を果たした野球日本代表「侍ジャパン」は18日(日本時間19日)、アリゾナ州メサでカブスと練習試合で対戦し、4-6で逆転負けを喫した。

■川崎宗則が練習試合で1安打2盗塁2得点と活躍、侍Jへエール

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で4大会連続の準決勝進出を果たした野球日本代表「侍ジャパン」は18日(日本時間19日)、アリゾナ州メサでカブスと練習試合で対戦し、4-6で逆転負けを喫した。初回に菊池涼介内野手のソロ弾で先制したものの、その後逆転負け。今季カブスとマイナー契約を結んだ川崎宗則内野手も「1番・ショート」でスタメン出場し、1安打2盗塁2得点と侍ジャパンを苦しめた。試合後、川崎は「侍ジャパンが一番デンジャラス」と語り、世界一奪還を目指すチームにエールを送った。

 侍打線は初回1死走者なしから菊池が左翼に先制のソロ弾をマーク。しかしその裏、先発の藤浪が先頭の川崎に二塁内野安打を浴びると、次打者の初球で二盗を許し、1死三塁のピンチを招く。直後、3番・ヘイワードの一塁ゴロの間に同点とされた。

 3回にも川崎が存在感を見せる。藤浪から四球を選んで出塁すると、すかさず二盗。無死二塁からゾブリストが中越え三塁打をマークし、川崎が勝ち越しホームを踏んだ。さらにヘイワードもライト前タイムリーをマーク。カブスはこの回2点を勝ち越した。

 カブスは5回に2点、6回に1点を加点。侍ジャパンも8回に3点を返したが、逆転はならなかった。

 試合後、川崎は冗談を交えながら、侍ジャパンにエール。自身も2006年第1回大会、09年第2回大会の連覇を経験しており、日本のV奪還に期待を寄せた。

 川崎の主な一問一答は以下の通り。

■日本は他国に負けていない? 「弱みがない。強みしかない」

――日本についてどう感じた?

「侍ジャパンが一番デンジャラスです。今日はジョー(マドン監督)に監督、ヘッドコーチ、キャプテンをやれと言われました。明日からジョーの参謀役です」

――日本が他国に負けていないところは?

「全てでしょ。パワー、スピード、何もかも負けていない。強みしかないです。弱みがないです。困ったっすね。弱みがあればつけいる隙があるのにね。弱みがない。強みしかない。付け入る隙がない。そういう野球をしていたら勝つしかない。負けることがない。今日は負けたかもしれないけど、それは相手(カブス)が悪かった」

――打席に入った時に大歓声だった。

「マイナーリーガーなんですけど、歓声はいっちょ前なんですよ。元気もらいますね。1打席目すごく緊張したし、いい緊張感の中で野球ができましたね。『来い、晋太郎!』って言ってね。会ったこともないのに。呼び捨てにしてしまったので、それだけ謝っておいて下さい。晋太郎って名前を聞いて、いい名前だと思って、次の息子は晋太郎って名前にしようかなって。いい名前だなって。ついついうれしかったです。いい球がきてましたね、晋太郎」

■松田に感じた「すごいプレッシャー」、「すげえな、松田選手は」

――初球から盗塁したり、いいパフォーマンスができた。

「イメージ、考えてます。ただただ、『just play enjoy baseball』。ただ単にプレーするだけでした」

――今日はオールドスタイルでユニフォームを着ていた。

「今日は洗濯がかえってきてなかったんですよ。大慌てで隣の選手のパンツを借りて。だから、大きいでしょ。こんな大一番、侍ジャパンの時になんでこういうことが。ま、仕方ないです、マイナーリーガーですから。これさえなければもっとよかった。くそー」

――侍ジャパンの選手と話は?

「話した。青木さんともね、小久保さんとかも挨拶してね。『頑張って下さい、応援してます』って」

――サードの松田のいるところにバントを転がそうとした。

「何度もやろうと思ったんだけど、なかなか決められなかった。マッチのすごいプレッシャーに負けて、ファウルになってしまいました。その辺もマッチが成長したなって思って。すげえな、松田選手は。彼がいる限り、ジャパンは負けることはないかな」