8月10日に開幕する第103回全国高校野球選手権大会。プロスカウトも注目する有望選手を投手編・打者編の2回に分けて紹介…

 8月10日に開幕する第103回全国高校野球選手権大会。プロスカウトも注目する有望選手を投手編・打者編の2回に分けて紹介する。打者編では、外野手を中心に将来性の高い好素材がズラリと並んだ。

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強肩強打の大型捕手、県岐阜商の高木翔斗

高木翔斗(県岐阜商/捕手/186センチ・88キロ/右投右打)

攻守に陽のムードを発散し、チームに流れを呼び込む好捕手。今夏の岐阜大会では3本塁打を放ち、身長186センチ、体重90キロの恵まれた体の力をプレーに反映できる点も魅力。今春のセンバツでは、対戦した市和歌山の巨漢捕手・松川虎生ほど攻守の支配力を示せなかっただけに、夏の大舞台でアピールしたいところ。県岐阜商は大会3日目に明徳義塾(高知)と対戦する。



高校通算64本塁打の盛岡大付のスラッガー・松本龍哉

松本龍哉(盛岡大付/三塁手/178センチ・85キロ/右投左打)

郡山ボーイズ時代から争奪戦が繰り広げられた大器も、高校最後の夏にようやく甲子園へ。積み上げた高校通算本塁打数は64本に達し、逆方向へも強い打球を弾き返す。鋭いスローイングに捕球ミスの少ない三塁守備もレベルが高い。この打者を1番打者に据えられるのも、同56本塁打の金子京介、同47本塁打の小針遼梧と長打力のある大型打者を擁しているため。盛岡大付は大会4日目に鹿島学園(茨城)と対戦する。



投げても最速147キロを誇るなど、投打でチームを牽引する前橋育英・皆川岳飛

皆川岳飛(前橋育英/外野手/181センチ・79キロ/右投左打)

今夏の群馬大会で3試合連続本塁打(高校通算26本塁打)を放った強打者。軽い力感でも飛距離を伸ばせて、ヒットゾーンへと運ぶうまさも光る。また、投手として最速147キロをマークするように、地肩の強さを併せ持つ。兄・喬涼は中央大のエースを務めており、兄弟でドラフト候補になれるかも注目される。前橋育英は大会5日目に京都国際(京都)と対戦する。



中学時代から投打で高いパフォーマンスを見せていた愛工大名電・田村俊介

田村俊介(愛工大名電/外野手・投手/178センチ・88キロ/左投左打)

明徳義塾中時代から強打者として注目されたが、「超攻撃野球」のスローガンに惹かれて愛工大名電へ進学。入学直後から投打に高い能力を発揮し、1年時には練習試合で奥川恭伸(現ヤクルト)に投げ勝ったことも。打者としては打球に力を伝えるのがうまく、飛距離を伸ばせる。左投げながら三塁守備を練習した時期があるなど、融通性も魅力のひとつ。愛工大名電は大会2日目に東北学院(宮城)と対戦する。



今夏の大阪大会で打率.654をマークした大阪桐蔭・池田陵真

池田陵真(大阪桐蔭/外野手/172センチ・85キロ/右投右打)

身長172センチと上背はないものの、強力なエンジンを内蔵する外野手。大阪桐蔭の打者らしくインパクトに破壊力があり、確実性もある。今夏は準決勝の関大北陽戦で9回に起死回生の同点本塁打、決勝戦の興國戦では甲子園行きを決めるサヨナラ安打と、チャンスでことごとく結果を残した。同僚外野手の花田旭は、身体能力を含めポテンシャルは今年の高校生野手で最上位クラス。大阪桐蔭は大会5日目に東海大菅生(西東京)と対戦する。



抜群の身体能力を誇る神戸国際大付の阪上翔也

阪上翔也(神戸国際大付/外野手・投手/180センチ・80キロ/右投左打)

投手としても最速147キロをマークするが、プレーヤーとしてより輝けるのは野手か。中学時代に200メートル走で県2位に輝いた実績があり、走り姿からして絵になる。華のある走攻守は同校OBの坂口智隆(ヤクルト)を彷彿とさせる。今春のセンバツは右ヒジ痛で早期降板したが、今夏は再びマウンドに上がれるまで復調している。神戸国際大付は大会3日目にセンバツでも対戦した北海(南北海道)と再戦する。



今夏の奈良大会で高打率をマークした智辯学園・前川右京

前川右京(智辯学園/外野手/177センチ・90キロ/左投左打)

ひとりだけ打球音の違うケタ外れのパワーで、高校通算35本塁打。1年時から将来を嘱望された左のパワーヒッターも、今春まではやや停滞ムードが漂っていた。だが、1番打者に起用された今夏の奈良大会では、打率.643と大暴れ。甲子園でも突き抜けたプレーを見せられれば、今年の高校生野手の主役になりうる。同僚には確実性と長打力を併せ持つ右の強打者・山下陽輔もいる。智辯学園は大会2日目に倉敷商(岡山)と対戦する。



入学早々、名門の4番を任された智辯和歌山の主砲・徳丸天晴

徳丸天晴(智辯和歌山/外野手/185センチ・88キロ/右投右打)

入学直後から名門の4番打者を任された大砲も、いよいよ高校最後の夏を迎えた。身長185センチ、体重88キロと体格的に恵まれ、ツボにはまった際の飛距離は今年の高校生野手でトップクラス。岡本和真(巨人)を彷彿とさせる右のスラッガーで、2年秋以降は本塁打ペースを上げている。あとはスイングに瞬発力が生まれれば鬼に金棒だ。智辯和歌山は大会6日目に宮崎商(宮崎)と対戦する。



フルスイングが魅力の高松商・浅野翔吾

浅野翔吾(高松商2年/外野手/170センチ・83キロ/右投右打)

来年のドラフト戦線を騒がせそうな2年生打者も今大会に登場する。浅野は1年時から香川で話題になっていたスラッガー。身長170センチと小柄ながら全身を振り絞るようなフルスイングで、空振りでもスタンドから拍手が沸く。プロ球界で需要が高い「右の強打者」という特性に加え、右翼からの強肩も武器にする。高松商は大会6日目に作新学院(栃木)と対戦する。



今春の九州大会で1試合3本塁打を放った宮崎商の西原太一

西原太一(宮崎商/外野手/181センチ・78キロ/右投右打)

チームではおもに5番を打ち、今夏の宮崎大会では打率.111と不振に苦しんだ。だが、将来性にかけては今年の高校生野手で指折りと評価できる。身長181センチ、体重78キロの豊かな体躯に、類まれなパワーが眠っている。今春の九州大会では1試合3本塁打の離れ業を演じ、大器の片鱗を見せた。右翼からの強肩も光り、攻守にスケール感がある。宮崎商は大会6日目に智辯和歌山(和歌山)と対戦する。