アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズで開催されている「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月8~19日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第28シードのクリスティーナ…

 アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズで開催されている「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月8~19日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第28シードのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)が第13シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を3-6 7-6(4) 6-2で下し、ベスト4に進出した。加えて、キャリアで初めてWTAランキングでトップ20に食い込むことを確実にした。  ムラデノビッチもウォズニアッキも、準々決勝に進むまでの道のりで1セットも落としていなかった。

 元世界1位で2011年大会の優勝者であるウォズニアッキは、第2セットの2-4から挽回して勝負をタイブレークに持ち込んだが、タイブレークの間に一度もリードを奪うことはできなかった。  第3セットでウォズニアッキは2-1とリードしたが、それからトレーナーを呼んで右足に厳重なテーピングを施した。彼女はそこから最後の5ゲームを落として敗戦に向かって突き進んだ。これにより、ムラデノビッチは準決勝に進出したもっともシードの低い選手となった。  「チャンスを手にしたときに、彼女(ムラデノビッチ)のサービスをブレークすることができなかった」と、ウォズニアッキは試合後に言った。「そうできるチャンスがあったときに、自分のサービスをキープしなかった。そして突然、試合は私の手からすべり落ちてしまったのよ。彼女は必要な場面でパワフルなフォアハンドを打ち込んできて、私は2-5の劣勢に立たされてしまった。要所でよりうまくやっていたら、違う結果にもなり得たと思う」。  32度の暑さの中で戦われた、この2時間半におよぶ試合では、総じて11回のサービス・ブレークがあった。

 「厳しいコンディションの中の、厳しい試合だった」と振り返ったムラデノビッチは、準決勝で第12シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を6-2 4-6 6-3で破った第14シードのエレナ・ベスニナ(ウクライナ)と対戦する。  前日に一足先にベスト4入りを決めた第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)は、準決勝で第8シードのスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)と対戦することが決まっている。  ムラデノビッチはこの躍進のおかげで、世界ランキングを上げただけでなく、同胞のカロリーヌ・ガルシアを追い抜き、フランスの新しいナンバーワンになった。

 「努力の報いはやってくる。ランキングはただ、私が毎日積み重ねてきたすべての努力の結果なのよ。最終的にどんどんよくなって、素晴らしい試合をし、自分に勝つチャンスがくる。言うまでもなく、ランキングはそれについてくるの」とムラデノビッチ。  ところで、ムラデノビッチとガルシアはペアを組んで昨年の全仏オープン女子ダブルスで優勝していたが、この大会に先立ちムラデノビッチは、ガルシアからシングルスに集中したいとペア解消を申し入れられていたことを明かしていた。(C)AP(テニスマガジン)