銀のナゲーエが、銅のアブディを鼓舞 東京五輪は8日、札幌で男子マラソンが行われ、今大会を現役最終レースと位置づけている大迫傑(ナイキ)は2時間10分41秒で6位。日本勢としては12年ロンドン五輪で6位となった中本健太郎以来、9年ぶりの入賞と…

銀のナゲーエが、銅のアブディを鼓舞

 東京五輪は8日、札幌で男子マラソンが行われ、今大会を現役最終レースと位置づけている大迫傑(ナイキ)は2時間10分41秒で6位。日本勢としては12年ロンドン五輪で6位となった中本健太郎以来、9年ぶりの入賞となった。16年リオ五輪金メダルのエリウド・キプチョゲ(ケニア)が2時間8分38秒で2連覇。アブディ・ナゲーエ(オランダ)が銀、バシル・アブディ(ベルギー)が銅メダルだった。レース終盤にはナゲーエが、アブディを鼓舞するようなシーンがSNS上で話題を呼んでいる。

 これも五輪ならではのシーンかもしれない。ゴールの直前だ。スパートをかけた2番手のナゲーエが、ケニア選手と3番手を争っていたアブディに対して、“早く来い!”のような素振りで発破をかけていた。

 アブディも最後の力を振り絞って銅メダルを獲得。ゴール後は2人で抱擁を交わした。これにSNS上のファンは反応している。

「国は別々なのにいいシーンでしたね」
「ゴール後に改めてオランダとベルギーの選手がハグしていてなんかいいなと…」
「2位に入ったオランダ選手がゴール目前に、『ほらっ! お前(ベルギー選手)も上がってこい!』って先導したのがスゴイ良かったです」
「2位のオランダの選手が、4位のベルギーの選手に声をかけて、3位になるとこが、めっちゃ感動した!」
「特別な想いが伝わってきた。笑顔素敵だ」

 などの声が上がっている。 ナゲーエ、アブディの両者は共にソマリア出身。現在の国籍こそ違えど、強い仲間意識があったのかもしれない。(THE ANSWER編集部)