第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド(R)D組のプレーオフ進出を巡り、大混乱の末に敗退となったメキシコ。その無念さはいまだに選手たちの胸の内にくすぶっているようだ。ドジャースに所属するメキシコ代表主砲のエイドリア…

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド(R)D組のプレーオフ進出を巡り、大混乱の末に敗退となったメキシコ。その無念さはいまだに選手たちの胸の内にくすぶっているようだ。ドジャースに所属するメキシコ代表主砲のエイドリアン・ゴンザレスもその一人で、同選手は地元紙に怒りをぶちまけている。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」が伝えている。

■禍根を残し大会を去ったメキシコ代表

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド(R)D組のプレーオフ進出を巡り、大混乱の末に敗退となったメキシコ。その無念さはいまだに選手たちの胸の内にくすぶっているようだ。ドジャースに所属するメキシコ代表主砲のエイドリアン・ゴンザレスもその一人で、同選手は地元紙に怒りをぶちまけている。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」が伝えている。

 メキシコは12日(日本時間13日)に行われた同組最終戦でベネズエラに11-9で勝利。3戦全勝で終えたプエルトリコに次いで、メキシコ、イタリア、ベネズエラが1勝2敗で並ぶ形となった。この時点でメキシコ側はプレーオフ進出が決定したと捉え、WBC公式ツイッターなどもメキシコとイタリアのプレーオフ進出を速報。しかし、プレーオフ進出の可否を決める条件となった当該チーム間の失点率の認識の違いで、一転、ベネズエラとイタリアの進出が公式発表された。

 試合後の会見で、メキシコのエドガー・ゴンザレス監督が不満を漏らすなど紛糾。それでも翌日にはベネズエラとイタリアのプレーオフが行われ、ベネズエラが2次ラウンドへの進出を決めた。

■地元紙がメキシコ主砲の“その後”をレポート、「僕はもう参加しない」

 すでにその2次ラウンドもスタートする中で、「ロサンゼルス・タイムズ」は主砲ゴンザレスの“その後”をレポート。ドジャースでチームメイトから「エイドリアン、何が起きたんだ? 勝ったんだろ?」と語りかけられると、「僕たちは勝った。やるべきことをやったんだ」と返答したという。

 またゴンザレスは「彼らはワールドカップになろうと取り組んでいる。しかしながら、リトルリーグの世界選手権にも及ばない。」と一刀両断し、「僕はもう参加しない。そんな価値はない。質問してくる人には参加しないように伝えることにする」と吐き捨てたという。

 また、「彼ら(大会関係者)の目の前で言ったんだ。君たちは信頼に値しない。自分の行動の責任も取らない。誠実さゼロだとね」とも語ったというゴンザレス。今大会は各国が好選手を揃え、白熱した戦いが繰り広げられているだけに、プレーオフ進出を巡って混乱や怒りを招いたことは悔やまれる結果となった。