東京五輪2020サッカー競技決勝戦、Uー24ブラジル代表対Uー24スペイン代表が8月7日に行われる。ブラジルは自国開催…

 東京五輪2020サッカー競技決勝戦、Uー24ブラジル代表対Uー24スペイン代表が8月7日に行われる。ブラジルは自国開催のリオ五輪に続く連覇、スペインはバルセロナ五輪以来の金メダル獲得を狙う。今回は、頂上決戦の見どころを紹介する。

■Uー24ブラジル代表

【東京五輪成績】グループD

第1節○4−2ドイツ

第2節△0−0コートジボワール

第3節○3−1サウジアラビア

※グループ1位で通過

準々決勝○1−0エジプト

準決勝○0−0(PK4−1)メキシコ

【決勝戦の見どころ】

 前回大会の王者ブラジルが3大会連続の決勝進出で2連覇を狙う。注目はここまで5得点を挙げているエースのリシャルリソンだ。エバートンに所属する同選手だが、今大会の出場を直談判。それだけにこの大会へ気合が入っていたが、空回りすることなくここまでブラジルの攻撃陣を牽引している。左ウィングが主戦場であるが、センターフォワードでもプレーできる。スペインが誇る2CB相手にゴールを奪えるか注目だ。

 さらに精神的支柱の存在も大きい。38歳のダニ・アウベスがオーバーエイジ(OA:25歳以上)として参加。ここまで全試合にフル出場している。キャプテンマークを背負うSBは、今大会のブラジルにおいて欠かせない存在だ。所属するサンパウロでは中盤でもプレーするなど新境地を切り開いている。スペインも要警戒の選手だろう。

 攻撃陣はかなり充実していると思われる。リシャルリソンを始め、アヤックスの快速ウィンガーであるアントニー、アーセナルのカブリエル・マルティネッリ、さらには直前でメンバー入りとなったマルコムなど実力者がズラリ。層が厚すぎる攻撃陣がスペインゴールに迫る。

 攻撃陣のみならず、DFの調子も上がっているように思われる。初戦のドイツ戦は2失点、グループ最終節のサウジアラビア戦は1失点だが、決勝トーナメントでの失点はない。徐々に連係も上がり、DF面での心配もなさそうだ。守護神のサントスの存在も心強く、最強攻撃陣と鉄壁の守備陣がスペインを迎え撃つ。

■Uー24スペイン代表

【東京五輪成績】グループC

第1節△0−0エジプト

第2節○1−0オーストラリア 

第3節△1−1アルゼンチン

※グループ1位で通過

準々決勝○5−2(延長)コートジボワール

準決勝○1−0(延長)日本

【決勝戦の見どころ】

 スペインはユーロ(欧州選手権)2020と同じく苦しみながらも、決勝トーナメントに進出。そのユーロに参加した選手が6名もこの大会に参加している。東京五輪では1勝2分で決勝トーナメントに進出し、ここまで勝負強さを発揮。ただ、ここまで準々決勝と準決勝の2試合を120分間戦っている。疲労はあるが、勝負強さを発揮してブラジルに勝利を収めることができるかどうか注目だ。

 スペインは23歳以下(東京五輪は24歳以下)に定められた自国開催のバルセロナ五輪で金メダルを獲得。それ以降は、決勝に進出する大会もあったが、金メダルの獲得はない。バルセロナ五輪以来29年ぶりとなる金メダル獲得を目指す。

 スペインはパウ・トーレスとエリック・ガルシアを中心とした強力守備陣に加え、ぺドリやミケル・メリーノなどの中盤、さらにはマルコ・アセンシオやラファ・ミル、ミケル・オヤルサバルなど欧州でプレーする選手たちが並ぶ。特にセンターフォワードのミルは準々決勝のコートジボワール戦に後半から途中出場して、ハットトリックを記録。決定力のある同選手をブラジルも警戒するだろう。

 また、日本にとって非常に悔しい一発を決めたマルコ・アセンシオの勝負強さは抜群。後半途中から投入され、体を張って守っていた日本の守備陣から見事ゴールを奪って見せた。

 ユーロでもゴールマウスを守ったウナイ・シモンはここまで全試合にフル出場し3失点。ブラジルが鉄壁の守備陣からどうこじ開けるか注目だ。勝負強さを発揮している攻撃陣、そして18歳のぺドリなど強力な中盤もスペインにはいる。両者豪華メンバーが並ぶ中、どんな戦いになるのか注目だ。ブラジルの連覇か、それともスペインの29年ぶりの優勝か。結果は果たして……。

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