バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が6日に会見を開き、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ退団の経緯を明かした。 5日、…

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が6日に会見を開き、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ退団の経緯を明かした。

5日、一瞬にして世界に衝撃を走らせたメッシ退団の一報。事前の情報では、メッシが50%の減俸を受け入れる形で5年契約にサインすると伝えられていたが、そんな希望的観測とは裏腹に、最悪の結末を迎えてしまった。

まだ多くのファンが状況の整理がつけられない中、ラポルタ会長が事の経緯を説明。曰く、「メッシと完全に合意していた」が、リーグの定めたルール上、同選手との契約更新は「クラブを危険にさらすことになる」とのこと。

コロナ禍における財政難の影響が大きかったこと、そして、前理事会の残した負債が予想を遥かに超えていたことが、この結末に至った理由のようだ。

「財務監査の結果は、公式の数字を基にした我々の予想よりもはるかに悪いものだった。つまり、損失が予想よりもはるかに大きく、負債もはるかに大きく、現在の契約では経済的余裕がなかった」

「レオ・メッシとの契約には一定のリスクがあり、我々はそれを引き受けるつもりでいた。しかし、今回の監査でクラブの状況を見たとき、前任の理事会の起こした惨状から、我々には余裕がなくなってしまっていたのだ」

「私はむなしい期待を抱かせるようなことはしたくない。選手にオファーが来ていることは事実で、交渉中にもそれを聞いた。我々にはデッドラインが迫っている。ラ・リーガももうすぐ始まり、FFPに関してもはっきりしている。選手を宙ぶらり状態にしておくことはできなかった」

「今日、私がここにいるのは、何かが起こるかもしれないし、起こらないかもしれないからではない。ここにはレオと一緒にいたかった。それは全てのクレの夢だった。しかし、我々は現実の世界で生きねばならない」

「夢を見るのも悪くないが、こうなるという現実も見なければならない。イメージを膨らませることはできるし、やりたいこともたくさんあるが、今はそれが簡単ではない状況なのだ」

【動画】ラポルタ会長がメッシについて語る