「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日~8月1日/ハードコート)テニス競技の男子ダブルスで銀メダルに輝いたマリン・…
「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日~8月1日/ハードコート)テニス競技の男子ダブルスで銀メダルに輝いたマリン・チリッチ(クロアチア)が、将来の殿堂入りを望んでいる。米テニスメディア Tennis World USAが報じた。【実際の動画】人口4000人の村から金メダルへ。男子ダブルスで意欲に燃えるチリッチ[東京オリンピック]
元世界ランキング3位のチリッチは自分が成し遂げたことを誇りに思っており、いつの日かテニスの殿堂入りを果たすことを願っている。先月半ば、同郷の先輩である元世界2位のゴラン・イバニセビッチがクロアチア人として初めてテニスの殿堂入りを果たすのを見届けたチリッチは、自身の可能性について次のように話した。
「(殿堂入りできるか)僕にはわからないよ。その決定を下す人たちが決めることだからね。ゴラン・イバニセビッチはもっと早くにテニスの殿堂入りを果たしていてもおかしくなかった。もしかしたら、僕にも同じことが起こるかもしれない。ノバク・ジョコビッチ、ラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラーが活躍する時代に僕は“全米オープン”を制し、その他にも多くの成功を収めることができた。“デビスカップ”でも優勝したけど、それだけではまだ終わりたくないね」
2014年に「全米オープン」を制した当時、チリッチのコーチを務めていたのはイバニセビッチだった。先週には「東京オリンピック」でイバン・ドディグ(クロアチア)と組んで男子ダブルスに臨んだチリッチ。決勝では同じクロアチア人のニコラ・メクティッチとマテ・パビッチのペアに敗れ、惜しくも銀メダルという結果に終わったが、「このメダルを手にしたことをとても誇りに思っている」とチリッチは試合後に話す。
「これは僕がトロフィーを飾っている棚に欠けていたものだからね。僕とイバンはテニスを始めた頃からの知り合いだから、スポーツの頂点であるオリンピックに出場できたこと、そこで金メダルをかけてプレーできたこと、それだけで夢が叶ったよ。今週一番のパフォーマンスとはいかなかったけど、ニコラとマテを祝福しなければならない。あと少しのところで金メダルを逃してしまったから少し複雑な心境ではあるけど、それでも僕たちはとても幸せだよ。僕たちがもっと年を取ってから自分のキャリアを振り返った時、これがいかに大きなことだったと感じるかは言葉では言い表せないね」
現在はランキングを37位まで落としている32歳のチリッチだが、「これからはまたツアーを楽しめる」と話しているように、シーズン後半での活躍にも期待したい。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 マイアミ」でのチリッチ
(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)