2大会ぶりの優勝を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は15日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド第3戦でイスラエルと対戦。日本は4番・筒香が値千金の先制ソロを放つなど13安打で8点を奪い、8-3と勝利した。これで…

2大会ぶりの優勝を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は15日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド第3戦でイスラエルと対戦。日本は4番・筒香が値千金の先制ソロを放つなど13安打で8点を奪い、8-3と勝利した。これで1次ラウンドから無敗の6連勝で、4大会連続の決勝ラウンド進出を決めた。

■侍ジャパンが4大会連続4強入り

 2大会ぶりの優勝を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は15日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド第3戦でイスラエルと対戦。日本は4番・筒香が値千金の先制ソロを放つなど13安打で8点を奪い、8-3と勝利した。これで1次ラウンドから無敗の6連勝で、4大会連続の決勝ラウンド進出を決めた。

 決勝ラウンド進出を懸けて火花を散らした両チーム。日本は勝てば3勝で文句なしの2次ラウンド通過、イスラエルは勝てば2位通過を懸けたプレーオフ進出が決定する一戦だった。侍ジャパンは、これまで5戦に「5番・一塁」で先発した中田に代わり、14日に決勝犠飛を打った内川を先発起用。3試合ぶりに鈴木を右翼で先発させた。

 先発マウンドに上がったのは、今大会初先発の千賀。これまで2試合に救援登板して無失点の右腕は、走者を置きながらも併殺に仕留めたり、三振に斬ったり、速球、スライダー、フォークを駆使しながら、テンポよくアウトを重ねた。3回に先頭クリーガーに死球を当てた後は、打者9人を連続凡退とし、イスラエル打線を封じ込めた。5回を投げて1安打無失点の快投で、マウンドを2番手・平野に託した。

 一方、侍打線は初回から再三にわたり得点圏に走者を置くが、最後の決め手に欠く攻撃が続いた。

 だが6回、0-0の均衡が4番の一発で破られた。先頭の4番・筒香がイスラエルの2番手・アクセルロッドが投げた2球目速球をフルスイング。打球は大きな弧を描きながらセンター席へ飛び込んだ。内川の四球、坂本の中前打などで1死一、二塁とすると、松田が左翼線に適時二塁打。なおも1死二、三塁で今大会の“ラッキーボーイ”小林の打ち損じがラッキーな三塁内野安打となり、さらに1点を追加。この日2安打の山田が敬遠で1死満塁の絶好機を作ると、菊池の右前適時打、青木が押し出し死球と続き、この回は打者11人の猛攻で5点を挙げた。

 さらに8回には、1死から青木が左中間二塁打、筒香が敬遠で1死一、二塁。続く内川が左翼線へ二塁打を運んで2点を追加し、先発野手全員安打をマーク。2死一、二塁から松田も中前に適時打を運び、8-0とリードを広げた。

 中継ぎ陣も完璧リリーフを披露した。5点リードの7回に平野が左翼へ二塁打を許したが、3番手・宮西が無失点救援。4番手の秋吉も8回を零封したが、牧田が9回に3失点し、自身今大会初失点。それでも大量リードを守り、2次ラウンド3連勝で通過を決めた。

 この結果、2次ラウンドのプールEは日本が3勝で1位通過、2勝1敗のオランダが2位通過で、決勝ラウンドが開催されるロサンゼルスにコマを進めた。