アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズで開催されている「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月8~19日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、世界2位のアンジェリック・ケル…

 アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズで開催されている「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月8~19日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)の女子シングルス3回戦で、世界2位のアンジェリック・ケルバー(ドイツ)は番狂わせを回避するのにフルセットを必要とした。一方、2015年チャンピオンのシモナ・ハレプ(ルーマニア)は、そう運がよくはなかった。  ケルバーは、南カリフォルニアの砂漠気温が、雲ひとつない空の下で36度にまで上がった中、ポリーヌ・パルモンティエ(フランス)を7-5 3-6 7-5で下した。この季節の平均気温が25度程度であることを鑑みると、異例の暑さということになる。  試合が終わるや、オンコートインタビューで「本当に暑いわね」と言ったケルバーは、「厳しい接戦だったから、勝つことができて、ただただうれしい。ポリーヌは最初の1球から素晴らしいプレーし、私たちはどちらも最後まで戦い抜いた、ハイレベルの試合だった」と振り返った。  敗れたパルモンティエは試合後、「私は本当にいい試合をした。第1セットでは一度、セットポイントを握り、第2セットを取り、第3セットでは一時4-1とリードしたのだから。でも私は2、3のミスをおかし、この手の相手には、そういうミスが非常に高くつく。それでも私は試合を通して、きっと勝てると信じて戦っていた」と話した。「勝っていたらキャリア最大の勝利だったのに! みながいい試合だったと言ってくれたけど、最後の結果は残酷だった」と悔しさをにじませた。  世界1位のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が左膝の故障を理由に大会開始前に棄権したため、ケルバーは今大会のトップシードとなり、すでに、大会後に発表されるランキングで1位返り咲きが確定している。  なんとか窮地を切り抜けたケルバーとは反対に、第4シードのハレプは、第28シードのクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)に3-6 3-6で敗れた。ムラデノビッチは今大会に先立ち、1大会で優勝、1大会で決勝進出と、好調さを見せていた選手のひとりだった。  第12シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)はルーシー・サファロバ(チェコ)を6-4 6-2で倒し、4回戦に駒を進めた。ローレン・デービス(アメリカ)もユリア・ゲルゲス(ドイツ)を6-1 6-4で下して勝ち上がった。デービスは3回戦でムラデノビッチと対戦する。  第14シードのエレナ・ベスニナ(ロシア)は第25シードのティメア・バボス(ハンガリー)を6-4 1-6 6-4で退けた。ベスニナは4回戦でケルバーと対決する。(C)AP(テニスマガジン)