ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々(といっても、所長と研究員の2人だけ)は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。研究員「いやぁ~、東京五輪、盛り上がっていますね! 開幕…

 ここは東京都内にある、とあるWINS近くのビルの一室。『令和サイン馬券研究会』の面々(といっても、所長と研究員の2人だけ)は、今週も当たり馬券のヒント探しに没頭していた......。

研究員「いやぁ~、東京五輪、盛り上がっていますね! 開幕まではドタバタが多く、どうなることかと思っていましたが......」

所長「連日、日本人選手がすばらしい活躍を見せておるからの。ワシなんか、テレビの前から離れることができんわ。ガハハハッ(笑)」

研究員「そうなると、クイーンSの馬券のヒントは東京五輪に隠されていそうですね。金メダルラッシュということを考えれば、"ゴールド"シップ産駒のウインマイティーとか面白いんじゃないですか!」

所長「そりゃ、余りにもベタすぎじゃろ」

研究員「じゃあ、柔道男子66kg級で見事に金メダルを獲得した阿部一二三選手にあやかって、馬番の1番、2番、3番のボックス勝負!っていうのはどうですか?」

所長「阿部選手に目をつけたのは、悪くないと思うぞ。JRAと言えば、柔道だからな。同柔道部からは小川直也選手をはじめ、過去にメダリストがたくさん出ておるしな。ただ、今回はJRA所属の選手はひとりも出場しておらんのじゃ」

研究員「100kg超級の原沢久喜選手はすでにJRAを退社していましたね」

所長「じゃがの、実は出場選手の中には、JRA以外にも競馬と関わりがあるところに所属している選手が結構おるんじゃ。

 阿部選手や60kg級で金メダルを手にした高藤直寿選手は、パーク24(株)所属。冠名『カフェ』でお馴染みの馬主さんが代表を務めておって、100kg級で金メダルに輝いたウルフアロン選手が所属する了德寺大学は、『テソーロ』の馬名で知られる馬主さんが学長を務めておる」

研究員「ですが、今回は『カフェ』の馬も『テソーロ』の馬も出走していませんよ。......ん? ローザノワールの父がマンハッタンカフェですね!」

所長「あとな、この夏の函館では『カフェ』の馬が1勝、『テソーロ』の馬が2勝を挙げておる。それぞれ、勝った時の馬番を調べてみたら、3番、7番、14番じゃった」

研究員「ということは、今回は14番の馬はいないので、3番フェアリーポルカ、7番マイエンフェルトがクサいですね!」



馬場馬術団体で金メダルを獲得したドイツチーム

所長「それとな、JRAが関係する競技と言えば、馬術じゃ。馬場馬術は今回、団体も個人もドイツが金メダルを獲得しておる」

研究員「となると、ドイツ血統やドイツ語の馬が狙い目になりますか?」

所長「そうじゃ。マイエンフェルト。スイスの地名じゃが、ドイツ語じゃ。クサいどころか、かなりアツいぞ! そういえば、団体金、個人銀のイザベル・ベルト選手の愛馬は、ベラローズというそうじゃ」

研究員「なんと!? "ローザ"ノワールとは"薔薇"つながりじゃないですか!? これまた、激アツですね!」

所長「もしローザノワールが来たら、笑いが止まらんな! 鞍上の国分恭介騎手には、ワシから金メダルを贈りたいくらいじゃ。ガハハハッ(笑)」