陸上男子100メートル予選 東京五輪の陸上は31日、男子100メートル予選が行われ、日本の多田修平(住友電工)、山縣亮太(セイコー)、小池祐貴(住友電工)はいずれも予選敗退。1日に行われる準決勝に進めなかった。 各組3着以内+タイム上位3人…
陸上男子100メートル予選
東京五輪の陸上は31日、男子100メートル予選が行われ、日本の多田修平(住友電工)、山縣亮太(セイコー)、小池祐貴(住友電工)はいずれも予選敗退。1日に行われる準決勝に進めなかった。
各組3着以内+タイム上位3人の計24人が準決勝に進む予選。先陣を切り、1組に登場した日本選手権王者・多田は7レーンから武器のスタートで大きなリードを奪えず、中盤以降に失速。10秒22の6着だった。レース後は「自分のレースが全くできなかった。非常に悔しい」と心境を吐露した。
「隣の選手がスタートで出て力んだ。もったいない」と初めての五輪を振り返った多田。「凄く緊張したけど、自分の走りをしないと強い選手じゃない。準決勝は厳しいと思うので鍛え直したい」と語り、「リレーがあるなら、何走かわからないけど、自分の役割を全うしたい」と前を向いた。
3組に登場し、3大会連続出場となった日本記録保持者の山縣は、7レーンから好スタートを切ったが、加速しきれず。4着で飛び込んだが、自己記録から0秒2遅れる10秒15だった。レース後は「凄く緊張した」と振り返った。
その原因について「3回目の五輪ですが、こういう大舞台はいつも特別な気持ちがあるので」と山縣。走りについては「まだまだ納得いってない部分ある。スタートからいい流れ作れたら自分のレースになる。次があれば、そこで修正したい」と話していたが、タイムでも弾かれた。
続く4組に登場した小池は中盤以降加速し、3着争いに食い込んだが、ゴール前で競り負けて4着。10秒22だった。「今できる準備はちゃんとしてきた。結果がこれだったのは実力」とサバサバと話した。
3着争いは接戦だったが「競り勝てるなと思ったけど、結果、競り勝てなかった。残念です」と小池。「プレッシャーはかからなかったけど、充実した中で準備できた。ここからリレーもあるので、終わってみたら『楽しかったね』という大会にしたい」と切り替えた。
3人は1932年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳以来、日本人89年ぶり同種目ファイナリストを目指していたが、夢は叶わず。金メダル獲得が期待される400メートルリレーに切り替える。(THE ANSWER編集部)