第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールCの最終戦でカナダに勝利し、2次ラウンド進出を決めたアメリカ。前回優勝のドミニカ共和国に競り負けたが、残りの試合はすべて勝ち切り、2勝1敗で1次ラウンド2位通過を決めた…

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールCの最終戦でカナダに勝利し、2次ラウンド進出を決めたアメリカ。前回優勝のドミニカ共和国に競り負けたが、残りの試合はすべて勝ち切り、2勝1敗で1次ラウンド2位通過を決めた。

■2次ラウンド進出決めたアメリカ、新たな戦力を招集か

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールCの最終戦でカナダに勝利し、2次ラウンド進出を決めたアメリカ。前回優勝のドミニカ共和国に競り負けたが、残りの試合はすべて勝ち切り、2勝1敗で1次ラウンド2位通過を決めた。ただ、2次ラウンドのプールFは1次ラウンド以上の“死の組”となる。ドミニカ共和国に加え、前回準優勝のプエルトリコも進出が決定。残り1枠はベネズエラとイタリアのプレーオフ次第で決まる。

 そんな中、初優勝を狙うアメリカはメジャー通算168セーブのリリーバーら新戦力を招集する可能性が浮上している。MLB公式サイトが伝えている。

 今大会では予備投手10枠が設けられており、1次ラウンド、2次ラウンド終了時にそれぞれ2投手の入れ替えが可能。そしてアメリカは2次ラウンドに向けて、MLB屈指の守護神マーク・メランソンの招集を進めているようだ。

 右腕はオフにナショナルズをFAとなりジャイアンツと4年総額6200万ドル(約70億円)の大型契約を締結。記事ではジャイアンツのボビー・エバンスGMがメランソンの招集の可能性に言及したことを紹介。同GMは「もしもアメリカ代表がメランソンを次のラウンドに加えたいと希望するなら、それは完全に彼ら次第だ」と容認の構えを見せていることを伝えている。

■サマージャ招集の可能性も?

 メランソンはパイレーツ、ナショナルズに所属した昨季、75試合に登板し、2勝2敗、47セーブ、防御率1.64をマーク。2015年には51セーブを挙げ、セーブ王に輝いている。アメリカはメジャー屈指の抑え左腕アンドリュー・ミラー(インディアンス)が1次ラウンドのドミニカ共和国戦でまさかの3安打4失点と炎上。2点リードを守れず、敗戦投手となっていた。もしメランソンが加われば大きな戦力となるのは間違いない。

 一方、記事では、ジャイアンツのジェフ・サマージャ投手の招集も可能性が浮上していることもレポートしているが、エバンスGMは「彼のスケジュールを考えると、チームにフィットするのは簡単ではない。起こり得る問題についてMLBと連絡をとっている。自分が言えるのはここまでだ」としている。

 アメリカは“死の組”が控える2次ラウンドを突破し、決勝ラウンドへと進めるか。野球大国は今大会こそ世界一をつかむべく、日本時間15日に開幕する2次ラウンドへ向けて、着々と準備を進めている。