ヤンキースの田中将大投手が渡米4年目のオープン戦で際立った成績を残している。11日(日本時間12日)のタイガース戦で4回を投げて完全投球。無安打無四球無失点で7奪三振と、圧巻の12者連続斬りを見せた。今年のオープン戦では3試合に登板し、いま…

ヤンキースの田中将大投手が渡米4年目のオープン戦で際立った成績を残している。11日(日本時間12日)のタイガース戦で4回を投げて完全投球。無安打無四球無失点で7奪三振と、圧巻の12者連続斬りを見せた。今年のオープン戦では3試合に登板し、いまだ無失点。9イニングを投げて防御率0.00を続けている。

■依然防御率0.00、日本人右腕にに相次ぐ称賛の声

 ヤンキースの田中将大投手が渡米4年目のオープン戦で際立った成績を残している。11日(日本時間12日)のタイガース戦で4回を投げて完全投球。無安打無四球無失点で7奪三振と、圧巻の12者連続斬りを見せた。今年のオープン戦では3試合に登板し、いまだ無失点。9イニングを投げて防御率0.00を続けている。

 田中はタイガース戦後に自身のツイッターでもタイガース戦の結果を報告。「よかった部分は勿論ありましたが、結果ほど中身はそこまでよくはなかったと思っています。シーズン開幕まであと約3週間。。。まだまだ上げていきます!!」と綴り、開幕投手に向けてさらに状態を上げていく意気込みを見せた。また、WBCが開催されている今年はメジャー各球団とも主力選手を代表チームに送り出しており、レギュラーシーズンでは相手打線もさらに手強くなることは必至だ。

 ただ、現時点での投球内容には周囲からも称賛の声が沸き起こっている。米紙「ニューヨーク・ポスト」電子版では「ヤンキース・ファンはタナカの2017年の支配を夢見ていい」との見出しで特集記事を掲載。タイガース戦で見せた投球を称賛しつつ、周囲が絶賛する様子もレポートした。

 記事の中ではタイガースのアレックス・アビラが「彼がスプリングトレーニングにいるようには全く見えなかった」と驚嘆の声を漏らし、チームメイトのブレット・ガードナーも「あの投球をレギュラーシーズンに持ち込んでほしいね」と語っている。

■指揮官「彼は我々の生命線」、バード「彼はアメージング」

 また、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督も「18勝や19勝、20勝したことはないし、シーズンで230イニング投げたこともないかもしれないが、彼は我々の生命線だ。我々にとって彼は本当に重要だ」と右腕に大きな期待を寄せてたという。

 ニューヨークの地元紙「ニューズデイ」電子版も「ヤンキースのマサヒロ・タナカが最初の6打者を三振斬り、4回をパーフェクト」との見出しで特集し、チームメイトのグレッグ・バードが「いやはや、彼はアメージングだと思ったよ」と感嘆する様子をレポート。今季の投球イニングを問われた指揮官が「年々、彼は向上している。200イニングの大台に到達できないわけはないだろう。200イニングを超えてどこまでいくかだね」と語ったことも紹介している。

 日本人右腕は渡米後、3年連続で2桁勝利を挙げ、通算39勝16敗と高い勝率を誇りながらも右肘の負傷などによる離脱で健康面を不安視する声が多かった。それでも昨季は初めて先発ローテを守り抜き、自己最多の14勝、リーグ3位の防御率3.07をマーク。現地での評価も再上昇している。名実ともにヤンキースのエースとして認められ、さらなる飛躍が期待されている28歳。オープン戦の際立った投球により、シーズン開幕前から周囲の注目も高まり続けている。