アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズで開催されている「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月8~19日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、元世界ナンバーワン同士が対戦し…

 アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズで開催されている「BNPパリバ・オープン」(WTAプレミア・マンダトリー/3月8~19日/賞金総額769万9423ドル/ハードコート)の女子シングルス2回戦で、元世界ナンバーワン同士が対戦した。グランドスラムで7度優勝している第12シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)が3つのマッチポイントをしのぎ、エレナ・ヤンコビッチ(セルビア)を1-6 7-6(5) 6-1で倒した。

 ビーナスは2001年以来となるインディアンウェルズでの3回戦進出を決めた。その年、ビーナスは故障のため、妹セレナとの準々決勝を棄権したのだが、そのあとに彼女と父親が観客に野次られるという一件が起きている。以降、ビーナスが昨年の大会で戻るまで、この大会はボイコットし続けていた。

 ヤンコビッチに対する試合で、1月の全豪オープンで準優勝したばかりの36歳ビーナスは、右肘と左腿に白いテープを巻いていた。

 ビーナスは、自らのサービスからの18ポイントのうち16ポイントを落とす悲惨さで、第1セットを簡単に落とし、第2セットでもすぐに1-4と劣勢に立たされた。

 そこからビーナスは形勢を逆転させ始めるのだが、それでもなお、彼女は第2セット5-6からのサービスゲームで3度にわたり、敗退まであと1ポイントという窮地に立たされた。

 15-40からの最初のマッチポイントでは、ビーナスは11本のラリーを、バックボレーのウィナーで終わらせた。30-40からの2つ目のマッチポイントでは、ヤンコビッチがリターンをアウト。そして、その少しあとにやってきた3度目のマッチポイントでは、ヤンコビッチがまたもリターンミスをおかした。

 これで流れは完全に変わり、ヤンコビッチはその後、たった1ゲームしか取ることができなかった。

 この日は、左手首の手術を強いられ、休養期間を経てコートに復帰した第9シードのマディソン・キーズ(アメリカ)が、2017年初試合を戦い、マリアナ・デュケ マリノ(コロンビア)を6-1 7-5で下した。22歳のキーズは昨年10月、シーズン末のWTAファイナルズ終了直後に、関節鏡により左手首の手術を受けていた。キーズの次の相手は大坂なおみ(日本/日清食品)だ。(C)AP(テニスマガジン)