春の全国選抜大会への出場権(5校)をかけた第68回近畿大会が、3月12日に和歌山県の紀三井寺運動公園で開幕した。この日は1回戦の8試合が行われ、ベスト8進出チームが決定した。 実力校がひしめく強豪ブロックらしく、初戦から好カードの連続とな…

 春の全国選抜大会への出場権(5校)をかけた第68回近畿大会が、3月12日に和歌山県の紀三井寺運動公園で開幕した。この日は1回戦の8試合が行われ、ベスト8進出チームが決定した。

 実力校がひしめく強豪ブロックらしく、初戦から好カードの連続となった今年の近畿大会。第1試合では、昨季の花園ベスト8メンバーが多数残る京都成章が常翔学園に対し序盤から主導権を握り、優勢にゲームを進める。SO押川敦治、CTB西川虎哲らの活躍で着実にトライを重ね、50-7で快勝を収めた。

 第2試合では天理と伏見工・京都工学院という伝統校同士が激突。機動力とまとまりで上回る天理が17-10とリードして折り返すと、後半も身上の高速連続攻撃からトライを追加し、34-17で準々決勝進出を決めた。

 第3試合の東海大仰星-御所実は、この日1番の好カードとの予想どおり、この時期の試合とは思えないほどレベルの高い引き締まったゲームになった。前半はお互いに持ち味を発揮し、14-14でハーフタイムへ。後半も激しい攻防が続いたが、風上に立った東海大仰星が勝負所でトライを重ね、31-14で御所を突き放した。

 このほか、大阪桐蔭は近大附和歌山に119-7、報徳学園は和歌山工に130-0、大阪朝高は和歌山合同(那賀・和歌山北)に94-0とそれぞれ大勝。関西学院は40-17で八幡工に、光泉は76-3で和歌山合同(新宮・新翔)に勝利して、ベスト8に進んだ。

 準々決勝4試合は3月19日(日)に同会場で行われる。(文/直江光信)