28日、東京オリンピックの男子サッカーのグループステージ最終戦が行われる。 組み合わせが決定した際には、“死の組”とも言…

28日、東京オリンピックの男子サッカーのグループステージ最終戦が行われる。

組み合わせが決定した際には、“死の組”とも言われ、苦しい戦いが予想されていたU-24日本代表。しかし、本大会が始まってからはしっかりと結果を残した。

22日のU-24南アフリカ代表戦は、苦しい戦いの中、1-0で勝利。25日のU-24メキシコ代表戦は2-1で勝利を収め、連勝スタートとなった。

順調に結果を残している日本だが、現時点でグループステージ突破は決められていない。最終節の結果次第では敗退もある状況で、迎えるのはU-24フランス代表。ともに勝利を追い求める中で、厳しい一戦となることは間違いない。

◆3連勝でGS突破なるか

ここまで連勝の日本が目指すのは金メダル。それを目指す以上、負けることは許されない。この先の決勝トーナメントに進めば、負けた時点で終了。このグループステージでもその気持ちで試合に臨まなければいけない。

日本は引き分け以上の結果でグループステージ突破が決まるが、その考えで乗り切れる相手ではないのがフランスだ。

ここまでの2試合、常に先行している日本だが、ゴールを決めるまでには多くのチャンスを逸していることも事実。フィニッシュ精度がもっと高ければ、より試合を優位に進められた部分は多い。

しかし、南アフリカ戦は久保建英の個人技で、メキシコ戦は久保のゴールと相馬勇紀の仕掛けで得たPKを堂安律が決め手の勝利という状況。決定機の数を考えれば、物足りない結果だ。

守備面でもメキシコ戦ではFKが直接入るなど不運な部分はあったが、予期せぬ失点する可能性はいくらでもある。そのためにもしっかりとリードを奪っておかなければいけない。

フランスはこの2試合で7失点と守備は脆さを見せている。中2日で回復を優先している以上、試合でブラッシュアップしていくしかないだけに、大きく改善するとは考えにくい。ただし、日本がもたつけばそれだけ慣れてきて対応もされるだけに、早い時間帯でいかにゴールを奪うかが勝敗を分けることになるだろう。

◆息巻くフランス、破壊力は抜群

対するフランスも奇跡的な勝利を挙げたことで首の皮一枚繋がった。

初戦はメキシコ相手に4-1の大敗、2戦目は南アフリカに4-3でなんとか勝利を収めた。しかし、南アフリカ戦はほぼ引き分けだった試合を後半アディショナルタイムのゴールで勝利に持ち込んだのだ。

試合自体も二転三転する中、オーバーエイジのFWアンドレ=ピエール・ジニャックがハットトリック、アディショナルタイムには同じくオーバーエイジのMFテジ・サヴァニエが値千金のゴールを決めた。チームの雰囲気は非常に良いだろう。

課題がありながらもベテランの力で白星を拾ったフランス。引き分けていれば、日本の突破が決まり、フランスのグループステージ突破は限りなく難しいものになっていただけに、生き延びたことを必ずや生かしに来るはずだ。

ジニャックは「全てを捧げるという気持ちを持たなければ」とコメント。日本を倒すために全力投球してくることは間違いない。そこにしっかりと対応できるかどうかは気になるところだ。

チームとしては4試合目の実戦。徐々に連携も上がってきている。ここまで調子が出ていないと見ていれば、痛い目に遭う可能性もある。フランスがどんな意地を見せるのかにも注目だ。

◆予想スタメン[4-2-3-1]

GK:谷晃生

DF:酒井宏樹、吉田麻也、板倉滉、中山雄太

MF:遠藤航、田中碧

MF:堂安律、久保建英、三笘薫

FW:前田大然

監督:森保一

この2試合で先発起用した選手は12名。同じメンバーで2試合を乗り越えてきた日本は、最後の相手にどんなメンバーを送り込むのか難しい判断となる。

2連勝で余裕が生まれる展開にならなかったことは残念であり、突破が決まっていればターンオーバーを気兼ねなくできたはずだ。

しかし、全くわからない状況。2点差で敗れた場合は敗退の可能性が限りなく高くなるだけに、スタメンは大きくいじらないと予想する。

GKは3試合連続で谷晃生(湘南ベルマーレ )と予想する。メキシコ戦での失点は残念な部分もあったが、好セーブもあった。3戦目もしっかりと落ち着いて無失点を目指してもらいたい。

最終ラインも変わらないだろう。DF酒井宏樹(浦和レッズ)、DF吉田麻也(サンプドリア)、DF板倉滉(フローニンヘン)、DF中山雄太(ズヴォレ)が並ぶと予想する。不用意なファウルもここまでは少なく、安定した守備を見せており、流れの中からのピンチはほとんどない。フランスを抑えるという意味でもこの4名で落ち着いて対応したいところ。連携も上がっているだけに、疲労が見えた際にしっかりとすぐに交代させることが重要となりそうだ。

ボランチコンビも3戦連続でMF遠藤航(シュツットガルト)とMF田中碧(デュッセルドルフ)となるだろう。バランス感覚は抜群で補完性も南アフリカ戦よりメキシコ戦の方が向上した。フランスの攻撃の芽を摘むという点でもしっかりと対応ができるはず。気がかりは、両者ともイエローカードをもらっており、酒井、中山共にここで出場停止になる可能性はあるが、突破できなければそもそも意味がないだけに、しっかりと良さを出してくれるはずだ。

2列目も顔ぶれは大きく変わらない。右にMF堂安律(PSV)、中央にMF久保建英(レアル・マドリー)が入り、左にはMF三笘薫(川崎フロンターレ)を予想する。ここまでの2試合は、MF三好康児(アントワープ)、MF相馬勇紀(名古屋グランパス)とスタメンを入れ替え、出遅れていた三笘はメキシコ戦の途中から出場した。独特のリズムのドリブルでファウルをもらう機会もあり、この先の戦いを見据えてもスタートで使ってみるという判断ができるポジションだろう。得点を奪うという点でも、三笘の突破力を生かしたい。

そして1トップにはFW前田大然(横浜F・マリノス)を予想する。この2試合はFW林大地(サガン鳥栖)が先発。身体を張り、チャンスメイクと徹底した守備で大きく貢献した。前田を起用する意図はライン間のスペースを空けるため、裏のスペースを果敢に狙うということ。さらに強度の高いプレスでミスを誘いたいという点だ。もちろん得点にも期待したいところだが、5人交代を考えて45分で出し切るつもりでも良いはず。フランスを圧倒するためのプレーを見せてもらいたい。

優位に立ちながらも難しい試合となるフランス戦。見せている強さが本物であることを証明するには3連勝しかない。U-24フランス代表戦は、20時30分から横浜国際総合競技場で行われる。